軍の選挙宣伝映画に出演するアーティストらに非難とボイコットの動き高まる
2025年10月27日付 その他 - ミッズィマ 紙
軍の選挙宣伝映画に出演するアーティストらに対し、国民は非難の声を強めている。非難するとともに、彼らを応援しないよう、また彼らが宣伝する商品は全てボイコット(不買運動)をするよう呼び掛けている。
「自分さえよければという態度で、国民の顔を足蹴にしているようなものです。国内に住んでいるという事情も考えて昔はまだ応援をしていたが、今はあまりに度を超えている。エーチャンマウンも大好きでフォローしていたが、今はフォローを外した。彼らを誹謗中傷するよりも、自分たちの方から映画を観に行かないとか、フォローや『いいね』を外すとか、徹底してボイコットをするといったことをしてくれと言いたい。」と、若い女性が本紙に語った。
ラカイン州シットウェ市の人の話では、「ネートーがオファーを受けたのだから、ネートーが考えなければならない。自分が出演すべきか否かを。チューレーもラカイン民族として、これに出演するべきか否かを判断しなければならない。このように批判されたら、言いわけをするだろう。私たちは、悪者(軍委員会)を支持するならば応援しない、ただそれだけだ。」という。
革命に対するイメージを傷つけつつ、選挙に向けて選挙運動をしている様子を描き映画化した『時代を疾走する変革者たち』というタイトルの宣伝映画で主演俳優としてネートー、ミンミャッ、ネーウィン、エーチャンマウン、チューレー、メーミンモーのほか、助演俳優としてアウンカイン、ナピョージョーらが演じている。
軍委員会がプロパガンダラジオ・テレビ局MRTVのチャンネルで放映された映画の一部を昨日10月26日にSNS上で公開したことで、本日にはポストやシェアを通じた国民の激しい非難の声が高まっている。
冒頭のシーンでは、革命勢力や市民的不服従運動参加者、防衛隊員に対するイメージを傷つけ、軍の行為を支持する方向に仕向けるような形で宣伝を行っている。
また、選挙に対する批判を行わないように、SNS上で書いて投稿しないように、もし行った場合は禁固刑が科されるおそれがあるというセリフを、出演俳優のアウンカインが作中で述べている。
「圧力をかけられてやらなければいけなかったとか、やれなかったとか、言いわけをひねり出せるなら話は簡単だ。彼らが出演するなら、私は全国の政治犯の代表としてボイコットする。」と政治囚で熱心な政治活動家である女性は述べた。
アウンサンスーチー国家顧問と並んで写真に収まっていたアーティストらも、今となっては化けの皮がはがれて軍を支持するようになっていることが明らかになっている。
軍によるクーデターが起こった2021年2月1日以降、本作の出演者の大多数が、クーデターに対する抗議デモを行った写真が見つけ出されて、これらを揶揄する投稿がSNS上で、拡散している。
また、出演者のアカウントやページのフォローといいねを外し、各自これ以上応援しないよう熱心に呼び掛ける投稿も見られる。
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( 翻訳者:S.Y, Y.Y )
( 記事ID:7209 )