ダラット高原、柿の季節を探訪(2)
2025年11月10日付 VietnamPlus 紙

【写真③】紐でつるされた柿(写真:ベトナム通信社)
ダラット高原、柿の季節を探訪(2)
Khám phá mùa quả hồng trên cao nguyên Đà Lạt
*(1):「Hương vị ngọt lành của hồng Đà Lạt(ダラットの柿のやさしい甘み)」の前まで
*(2):「Hương vị ngọt lành của hồng Đà Lạt(ダラットの柿のやさしい甘み)」から、最後まで
ダラットの柿のやさしい甘み
ダラットの柿にはサクサクの柿、卵型の柿、四角い柿、溝の入った柿など、さまざまな種類があり、それぞれが異なる味わいがある。
生のままのサクサクの柿はすっきりとした甘さで、口の中で歯ごたえを楽しめる。柔らかい柿は香りが良く、舌先でとろけるようだ。
この地の「干し柿づくり」もまた、ダラット独自のブランドと言える技術だ。柿は程良く熟したものが選ばれ、丁寧に皮をむき、紐につるして干し、高原の自然の冷たい風にあてる。
約3~4週間後、柿は乾燥して琥珀色になり、甘みが凝縮し、芳醇な香りが広がる。
ダラットの干し柿は美味しいだけではなく、太陽、風、霧そして職人の巧みな手仕事の結晶だ。艶やかに張りのある干し柿は、ぽってりとしていて、霧の都ダラットの「秋の特産物」とされる。
ダラットの人々にとって柿の木は経済的価値をもたらすものというだけではなく、故郷の記憶であり魂でもある。今日、ダラット産の柿は国内消費にとどまらず、輸出もされており、農家の暮らしを支える存在となっている。
それでもなお、人々は依然として柿を自然の風にあて、高原の陽射しで干すという伝統的な製法を守り続けている。それは、先人から受け継いだわざと労働の美、文化の根幹を守る営みでもある。なぜなら、ダラットの柿の季節は、果実が熟す季節であると同時に、人の愛情、労働、そして記憶が重なり合う季節でもあるからだ。人は自然と向き合い、甘い果実の中に静かな安らぎを見出すのである。
【写真③】紐でつるされた柿(写真:ベトナム通信社)
秋空の下のファームツーリズム体験
春のダラットが桜色に咲くヒマラヤザクラの季節、夏は鮮やかなアジサイの季節だとすれば、秋は柿の季節である。
近年、ダラットの多くの農家は観光客に柿園を開放し、柿狩りや干し柿づくり体験を提供しており、魅力的なファームツーリズムになっている。
観光客は自らの手で収穫し、皮をむき、紐につるし、自然に乾燥させるという工程を学ぶことができる。この体験はとても面白いし、高原に暮らす人々の丹念な仕事ぶりへの理解が深まる。
スアンチュオン地区の柿園のように、カフェが併設されたりホームステイを行なったりしているところもある。観光客は丘に沈む夕日を眺めながら温かいコーヒーを味わい、黄金色夕映えにきらめく柿の房を楽しむことができる。そこにあるのは、心地よく、穏やかで、抒情的なダラットの姿であり、峠の麓の賑やかな街路とは対照的だ。
秋の訪れとともに、多くの写真家や旅行者が高原の「柿の季節」をカメラに収めようとこの地を訪れる。太陽の光や霧の中で、素朴ながら人々を魅了する、魅惑的な美しさゆえに、多くの人がダラットの柿の季節をベトナムにおける日本の紅葉の季節にたとえている。
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( 翻訳者:竹内陽菜 )
( 記事ID:7286 )