1973 年のパリ和平会議での歴史的な頭脳戦、特別な2冊の書籍から解き明かす
2026年04月04日付 VietnamPlus 紙

【写真】外交家グエン・ティ・ビン氏の著書は、単なる研究書ではなく、真実味と豊かな感情に満ちた回想記でもあり、読者を当時の交渉の場へと引き込む臨場感を備えている(VIETNAM +)
1973 年のパリ和平会議での歴史的な頭脳戦、特別な2冊の書籍から解き明かす
Giải mã cuộc đấu trí lịch sử tại Hội nghị Paris 1973 qua hai ấn phẩm đặc biệt
これらの書籍は、パリでベトナム外交が勝利した要素を解き明かしている。それは、戦略ビジョン、政治の力量、集団的知識の結合である。
【写真】外交家グエン・ティ・ビン氏の著書は、単なる研究書ではなく、真実味と豊かな感情に満ちた回想記でもあり、読者を当時の交渉の場へと引き込む臨場感を備えている(VIETNAM +)
民族の歴史の流れの中には、資料に記録されているものだけでなく、困難な外交使命の実像が、人々の記憶を通じて直接語り継がれているものもある。パリ和平会議と1973年のパリ協定の締結は、ベトナムの交渉術について貴重な教訓を私たちに残した、輝かしい節目である。
その遺産を大切に継承するため、国家真実政治出版社は2冊の書籍を紹介した。すなわち、グエン・ティ・ビン元国家副主席による『パリ協定――独立意志の勝利、ベトナムの自主と正義』と、ルー・ヴァン・ロイ、グエン・アン・ヴー両氏による『パリでのレ・ドゥック・トとキッシンジャーの交渉』である。
1973年1月27日にフランスで締結された、戦争を終結させ、ベトナムに平和を回復するためのパリ協定は、各当事者の間で激しい知略戦が展開され、抗米救国戦争全体の情勢を反映した特別な「戦線」における勝利の成果であった。
パリ協定における勝利は、党の指導の下、軍事、政治、外交の各闘争が緊密に連携したベトナム民族の総合力の結晶であり、同時に、国際舞台において正義の力を示すものでもあった。
このような状況の中、グエン・ティ・ビン氏は、南ベトナム民族解放戦線、のちの南ベトナム共和国臨時革命政府の交渉団長として、パリ会議に直接参加しただけでなく、ベトナム外交に深い足跡を残した人物の一人である。
同書では、グエン・ティ・ビン氏の外交姿勢について、冷静かつ自信に満ち、柔軟に立ち振る舞いながらも、揺るぎない芯を持っていたと描写している。メディアや国際的な友人たちは、彼女の明確で論理的な発言と柔軟な対話力を高く評価し、それを個人の信念にとどまらず、ベトナム外交術の柔軟性と力強さを示すものとして受け止めた。
その中で、グエン・ティ・ビン氏は、一貫した原則と柔軟な戦略を常に両立させ、「不変をもって万変に応ず」という方針を明確に示しながら、複雑な国際情勢の下で進められた交渉過程に効果的に対応するうえで重要な役割を果たした。
パリ協定の過程を再現するだけでなく、同書はベトナムの指導者や外交家の人物像も生き生きと描いている。革命外交の礎を築いたホー・チ・ミン主席をはじめ、グエン・ズイ・チン、レ・ドゥック・ト、グエン・フー・ト、スアン・トゥイといった同志たちの特徴、思考、スタイル、力量が描き出されている。
パリ会議は1968年5月13日から1973年1月27日まで開かれ、その間、202回の公開会議と45回の非公開会議、500回の記者会見、約1000回のインタビューが行われた。レ・ドゥック・トとヘンリー・キッシンジャーによる非公開会談は非常に特別なものであり、公開交渉では解決できない問題が存在する中で、重要な意義を持っていた。
これらの非公開会談は、第2版・改訂版である『パリでのレ・ドゥック・トとキッシンジャーの交渉』の中で、ベテラン外交官であるルー・ヴァン・ロイ氏とグエン・アン・ヴー氏によって語られている。豊富な記録や資料、説得力のある生々しい証言を通じて、パリ会議の全体像が鮮やかに、そして生き生きと描き出されている。
正直で率直な性格を持つレ・ドゥック・ト氏は、キッシンジャーからも尊敬を集めた。外交官としての専門的な訓練を受けていなかったにもかかわらず、熟練し、揺るぎなく、粘り強く、自らの目標を明確に持った外交官であると認められていた。
半世紀以上が過ぎた今も、パリ会議が外交分野にもたらした意義と教訓はなお価値を保っている。それは、現代の読者が過去をより深く理解する助けとなるとともに、国際統合と発展へ向かう今日の世代にとって、民族の誇りと信念を育む源となっている。
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翻訳者:水野亜美
記事ID:7306