パキスタン・ムスリム連盟(ナワーズ派)下院で単独多数派に―――立法の際に他政党の支持は必要ない
2013年05月27日付 The daily Jang 紙
留保議席とともにナワーズ派の議席の合計は181になるとみられ、342議席の議会で単独過半数になるためには171人の議席が必要である
イスラーマーバード(ターヒル・ハリール)パキスタン・ムスリム連盟(ナワーズ派)は下院で単独過半数を獲得した。18人の無所属議員を加えるとナワーズ派の一般議席の合計は144議席となった。ナワーズ派は女性枠で31か32議席、留保枠で5の留保議席を勝ち取る可能性がある。選挙委員会によると、留保枠と合わせてナワーズ派の党員の合計は181人になる。342議席の下院における単独過半数のためには171議席が必要とされる。単独多数派になった後、パキスタン・ムスリム連盟(ナワーズ派)は下院で立法または予算承認においていかなる他党の支えや支持は必要なくなるであろう。しかし、上院で彼らが法案を成立させるためにはPPP、パキスタン・ムスリム連盟(カーイデ・アーザム派)、MQMの支持が必要となるとみられる。上院では、パキスタン・ムスリム連盟(ナワーズ派)の議席の合計は7のみである。新たに選出された下院議会は州議会ののちに召集されることになった。メディアは、当初5月28日に、新たに選出された議会を開会することが予定されていたが、州議会ののちに下院議会が行われることとなった。州議会は5月29日に召集されることになった。メディアによると下院の最初の会議は6月1日に行われる可能性があり、パキスタン憲法191条によると、総選挙後21日以内に下院が召集されなければならず、この憲法による期限は6月1日になっている。イスラーマーバードでは、最初の下院議会の召集準備は完了しており、新たに選出された議員たちには、議員宿舎に住居が割り当てられている。下院議会では女性議員に60議席と、少数宗教には10議席が留保されている。今回の選挙結果のもとでは下院の女性の60議席うち31議席が、少数宗教では10議席のうち5議席をパキスタン・ムスリム連盟(ナワーズ派)が獲得するとされる。4州つの州議会では女性に128議席が、また少数宗教には23議席ある。342議席からなる下院議会では、332議席が埋まっている。というのも、総選挙の期間に下院議員候補者2人が死去したこと、8人の候補者が裁判所から資格停止命令が出されていることによって10議席がいまだ空席の状態にあるという。一方州議会でスィンド州議会では10人、バローチスターン州議会では4人、そしてパンジャーブ州議会では6人の候補者に資格停止命令が出されている。ハイバル・パフトゥーンハー州議会のみが議席の問題がないという。選挙委員会筋は、留保議席の議員が決定すれば下院、4つの州議会が完成し、その後はいつでも下院議会の招集が可能となる。パンジャーブ、スィンド、ハイバル・バフトゥーンハー州議会は5月29日に召集されている。
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翻訳者:高橋直暉
記事ID:117