成長目標には達せず:借金は総額13兆6260億ルピーに達した。経済調査報告

2013年06月12日付 The daily Jang 紙
5000億ルピーの累積債務は60日で償還する。過去の債務返済のために新たな借金をすることにためらいはない:財務相
2012-13(訳者注:パキスタンの会計年度は7月1日から翌年6月30日まで)の間、物価は統制されていた。累積債務および公費支出は記録的な増加。GDP増加および人口増加への歯止めの目標は達成できず:調査結果
予算の負担の多くは富裕層へ。予算の赤字額は4.7%以上に。電気料金は1ユニットあたり6ルピー値上げせざるを得ない、とイスハーク・ダール財務相の経済状況報告。

イスラーマーバード(ジャング・ニュース、INP)経済調査によると、現行会計年度の期間中、GNP増加、農業および工業分野の発展、財政赤字、開発および人口統制などの目標は達成できなかった。2012-13会計年度の期間中、政府は物価の統制には成功したが、累積債務(circular debt)および公費支出は増加し、累積債務は13兆6260億ルピーに達した。一方、連邦財務相によると、5000億ルピーの累積債務は60日で償還し、過去の債務償還のために新たに借り入れをすることにためらいはない、また予算の負担は富裕層にしてもらう、予算上の赤字は4.7%を超える、翌会計年度における経済成長率の目標を4.4%とする、という。電気料金は、1ユニットあたり6ルピー値上げすることになる。火曜夜(訳者注:2013年6月11日)、イスラーマーバードで、経済調査報告が発行された際にイスハーク・ダール財務相が、政府の経済政策に関する報告の中で、国民に対し、財政上の不正や公的レベルでの無駄をやめ、国家財政を正常な方向へ持っていく、と約束した。イスハーク・ダール財務相は、国際通貨基金(IMF)から更なる借款を受けるという情報を肯定した。また、今後数カ月の間にパキスタンはIMFに対し、前政権が借り受けた莫大な額を分割して返還しなければならない、過去の債務償還のために新たに借り入れをすることに問題はない、とも述べた。同財務相によると、現行会計年度末までにパキスタンの借入総額は1兆4000億ルピーに達するであろう、という。国内での物価上昇率は予測より低く、その基本的な理由として国民の購買力が減少したことが挙げられる。さらに、人民党は過去2年間に失業率の調査を行わなかった。政治的理由でこの調査ができなかったことは不幸であり、我々は、今会計年度中に必ず実施すると述べた。一方、火曜日に発行された2012-13会計年度の経済調査報告によると、経済成長率の目標は4.1%だったが、3.6%に留まり、財政赤字の割合は4.7%の目標値に対し、6.5から7.5%であった。今会計年度の赤字は2010億ルピーに留まるとの予測が発表された。報告によると、2012-13会計年度期間中のインフレ率の目標値は11%であったところ、9カ月の間では7.5%となった。テロ、カラーチーにおける不安定、秋季の収穫時における水不足、農業分野における改良がなかったこと、電気、ガスの危機、テロ対策に関してアメリカからの支援が適切な時期に得られなかったことなどから、損失が出た。経済調査報告によると、農産物生産の増加率は3.7%であったが、その目標値は4.1%であった。また石油製品の生産は13.47%増加した。その内訳は、ガソリンが21.9%、ディーゼルが15.7%、ファーニス・オイル(furnace oil)が19.83%、ジェット燃料が0.47%、灯油が15.5%であり、液化天然ガス(LPG)は、25.7%増えた。また、紙の生産も3.04%増加した。経済調査報告によると、現行会計年度の期間中、電力危機が増大した。政府が経済目標を達成できなかった大きな理由として、電気やガスの危機が挙げられる。また、2012-13会計年度の期間中、電力分野における累積債務の増加、非開発分野における政府支出の増加、対テロ戦争、増加するテロ、経済活動の中心地であるカラーチーで、連続するテロ行為、カラーチーのような事件がパンジャーブやハイバル・パフトゥーンハー、バローチスターンでも続き、秋季の収穫期における水不足、農業分野における改良がなかったこと、経済計画が適切な時期に実行されなかったことから、経済目標が達成できなかった。


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翻訳者:萬宮 健策
記事ID:153