マムヌーン・フサイン氏が432票を獲得し、第12代大統領に選出:ワジー判事は敗北
2013年07月31日付 The daily Jang 紙
ムスリム連盟ナワーズ派の候補者が、上院、下院および3州の州議会で勝利。パキスタン正義運動党のワジー退任判事は77票を獲得。ハイバル・パフトゥーンフワー州でのみ勝利。9票が無効票。
大統領選出は、無記名投票で実施。憲法や法律の観点から、ボイコットをすることは選挙に何ら影響しない、と選挙管理委員会委員長が最終結果を発表。
イスラーマーバード(ターヒル・ハリール、パルヴェース・ショウカト、アユーブ・ナースィル) ムスリム連盟(ナワーズ派)からの大統領候補者であるマムヌーン・フサイン氏が過半数の票を獲得し、国家の第12代大統領に選出された。マムヌーン・フサイン氏は、706人の有権者のうち432票を獲得した。一方、パキスタン正義運動党からの候補者であるワジーフッディーン退役判事は77票を獲得した。上院、下院および3州の州議会では、ムスリム連盟(ナワーズ派)のマムヌーン・フサイン候補者が、ハイバル・パフトゥーンフワー州でのみ、パキスタン正義運動党のワジー候補者が勝利した。なお9票が無効票であった。火曜日(訳者注:7月30日)に、退役判事ファハルッディーン・G・イブラーヒーム選挙管理委員会委員長が、記者会見を開催し、大統領選挙に関する公式結果を発表した。それによると、大統領選挙は、無記名投票により行われ、投票は午前10時に開始され、休憩なしに、午後3時まで続けられた。上下両院については、国会議事堂で行われ、4州の州議会議員は各州議会で投票を行った。下院議会では投票に際し、議長をイスラーマーバード高裁の主任判事が務めた。一方、4州の州議会では各州の高等裁判所の首席判事が務めた。上下両院では、全314議員が投票し、マムヌーン・フサイン候補が277票を、ワジーフッディーン候補が34票を獲得した。無効票は3票だった。パンジャーブ州議会ではマムヌーン・フサイン候補が55票、スィンド州議会で25票、バローチスターン州議会で55票、ハイバル・パフトゥーンフワー州議会で21票を獲得した。一方、ワジーフッディーン候補はハイバル・パフトゥーンフワー州では36票、パンジャーブ州議会で2票、スィンド州議会でも2票、バローチスターン州議会で1票を獲得した。選挙管理委員会委員長は質問に答え、選挙の憲法上、法律上の地位は、ボイコットをしても何ら影響はないとした。国家の大統領選挙は、憲法上の規定であり、ボイコットはすべきではなかったが、投票自体は、自発的な行為である。もし、投票をしたくないというのであれば、強制的に投票をさせることはできない。大統領選挙の全投票数は、1174票であるが、大統領選挙では票数の数え方が決まっており、それによると、706票となる。憲法によると、上下両院の票は、1票と数えられるが、4州議会では、議員数が最も少ない州の議員数にしたがって票が数えられる。今回はバローチスターン州議会の議員数が最も少なく、今回の大統領選挙では、上院104人、下院342人、バローチスターン州議会65人が、1人1票の割合で数えられる。それ以外では、パンジャーブ州議会では5.7票、スィンド州議会では2.6票、ハイバル・パフトゥーンフワー州議会では1.9票がそれぞれ1票と換算される。下院議会では、最大野党の人民党および連携関係にあるANP、ムスリム連盟(カーイデ・アーザム派)が、選挙実施日の変更に関連して選挙をボイコットすると発表していた。そのため、90人分の票が投票されなかった。マムヌーン・フサイン候補は、MQM、JUI-F、ムスリム連盟(ファンクショナル)、ムスリム連盟(ズィヤー派)、パシュトゥーンフワー・ミッリー・アワーミー党、マジュリセ・ワヘダトゥル・ムサルミーンおよび無所属議員の支持を得ていた。一方、ワジーフッディーン候補は、イスラーム党およびアワーミー・ムスリム連盟の支持を得ていた。
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翻訳者:萬宮健策
記事ID:241