無人戦闘機攻撃は我々の安全保障に対する障害である

2013年10月23日付 The daily Jang 紙
アメリカとパキスタンにはお互いに対する疑念を払拭せねばならない。―ナワーズ・シャリーフ
 
過ちを認めてこそ両国に前進あり。パキスタンはテロの牙城なのではなく、自らその被害者である。カシミール紛争は一朝一夕には片付かない。対話を通じてこそ方策も編み出せよう。
 パキスタン人は誰も愛国者である。二重ならぬ三重国籍者に対しても憲法を改正をしよう。政府高官に対する調査は必要である。エネルギー危機は我が政権担当期間内に解決するつもりだ。-ワシントンでの演説

ワシントン(通信各社):―ナワーズ・シャリーフ首相は述べた。「過ちを認めてこそアメリカとパキスタンは前進できる。両国は互いに疑念を払拭しなくてはならない。我々が求めるのはエイド(援助)ではなく、トレード(通商)であり、また、通商上の容易なアクセスと対等なレベルの関係なのである。無人戦闘機攻撃は我々の安全保障にとって障害である。そのため国民の間には怒りが充満している。無人戦闘機による攻撃の停止によってテロリズムも減少する。インドとは和平と対話を通じての問題解決を望む。私たちに魔法の杖は無くても、エネルギー危機は私の政権担当期間内に解決する。国内国外どこに住もうともパキスタン人は全て愛国者なのであるからして、誰に対しても差別待遇などあり得べきではない。二重ならぬ三重国籍者に対しても憲法改正を行うつもりである。政権担当者に対しても調査は必要である。」ワシントンの平和研究所に対する演説の中でミヤーン・ナワーズ・シャリーフ氏は「パキスタンはテロの牙城なのではなくむしろ我々自身がテロの被害者なのである。エネルギー危機を乗り切るために民生用原子力協力を望む。」と述べた。曰く、「パキスタンはインドとの平和共存を望んでおり、私たちは平和のためにインドが期待する以上の奮闘をする所存である。」更に曰く、「カシュミール紛争はデリケートな問題で、一朝一夕には片付かない。両国とも対話を通じてこそ方策を編み出すことができる。」これに先立ちワシントンで在米パキスタン人に対する演説で首相は、「両国は対等な土俵の上で仕事をすること、互いに疑念を払拭する必要がある。」と述べた。ナワーズ・シャリーフ曰く、「政府は経済活動の諸部門への投資を促すため在外パキスタン人達に向けた一連の刺激策を近々発表する。」この関連で、彼はガダーニー・エネルギー団地を例に出して曰く、「パキスタン系アメリカ人はもっと前に出るべきだ。パキスタンにおいて石炭による火力発電プロジェクトを立ち上げて貰いたい。」首相曰く、「パキスタンにおいて経済発展が高まることによって雇用の機会も生まれる。それが過激派の呪いを振るい落とす一助となるであろう。」


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翻訳者:高橋直暉
記事ID:252