ムシャッラフ氏は「安全な退路」の協定を受けて辞任した──ユースフ・ラザー・ギーラーニー氏
2014年07月12日付 The daily Jang 紙
ナワーズ・シャリーフ首相からも同調を取り付けていた。
前大統領のためではない。また軍人大統領の、エスタブリッシュメントの了承なくして辞任はあり得ない。政府との協議の末パルウェーズ・ムシャッラフ氏に追い撃ちを掛けないという協定が成立していた。
ムスリム連盟ナワーズ派はこの「取り引き」を尊重せよ。キヤーニー将軍は北ワズィーリスターン作戦の開始時期をご自身で決定することを望んだ。イムラーン・ハーン氏やターヒルル・カードリー氏には抗議する権利がある──報道陣との会話
カラーチー(スタッフ・レポーター/ジャング・ニュース):―パーキスターンの元首相にしてパーキスターン人民党上級副議長のサイヤド・ユースフ・ラザー・ギーラーニー氏はこう暴露した。すなわち、エスタブリッシュメント(=軍)との間で辞任の後パルウェーズ・ムシャッラフ氏に追い撃ちを掛けないという申し合わせが成立しており、しかもこの申し合わせが成立したのはエスタブリッシュメントと政府の間であり、そこでは辞任後、パルウェーズ・ムシャッラフ氏に安全な退路を提供するということが取り決められていたというのである。彼はこう述べた。「パルウェーズ・ムシャッラフ氏のためではない。それでもなおパーキスターン人民党とムスリム連盟ナワーズ派が行なった約束は尊重して貰いたいのである。ムスリム連盟ナワーズ派はこの協定の存在を承知しており、ナワーズ・シャリーフ氏の同調も取り付けていた。ナワーズ・シャリーフ氏はこの「取り引き」を尊重すべきである。」と。金曜日に人民党の広報部での報道陣との会話の中で、ユースフ・ラザー・ギーラーニー氏はこう述べた。「イムラーン・ハーン氏やターヒルル・カードリー氏には抗議する権利がある。ただし、抗議は法の枠内で行なうべきだ。ムスリム連盟ナワーズ派とPTI(パーキスターン正義運動)の間では隔たりはあまりないはずである。我々は憲法に悖る、反民主主義的な行動を支持しない。目下如何なる変化の気配もない。」と。ユースフ・ラザー・ギーラーニー氏曰く、「前参謀総長、アシュファーク・パルウェーズ・キヤーニー将軍は北ワズィーリスターンでの対テロリスト作戦の開始時期を自ら決定することを望んでいた。私が北ワズィーリスターンの作戦の話を切り出すと、アシュファーク・パルウェーズ・キヤーニー将軍は『我々がいつ作戦に踏み切るかについては我々にお任せ下さい。』と仰った。それで、我々は決定の件は彼に一任したのである。」と。曰く、「全政党会議で人民党を含む政治的有力者は異口同音に現政府に、お望み通りに対話も結構、軍事作戦も結構という権限を与えた。しかるに政府は決定を遅らせた。元首相によれば、アースィフ・ザルダーリー氏、ナワーズ・シャリーフ氏、そして全政治的有力者はパルウェーズ・ムシャッラフ氏の問責の決定をしたが、その後にエスタブリッシュメントと話し合いが持たれ、その際、ムシャッラフ将軍の辞任の暁には、彼に栄誉ある安全な退路を用意すると取り決められたという。曰く、「一国の軍人大統領がエスタブリッシュメントの意向なくして辞任することはあり得ない。エスタブリッシュメントがこうした支援を差し伸べたのなら、彼らは既に誰からも今後彼に対し仕打ち掛けたりしないという約束を取り付けているものでしょう。ところが、この絡みでは現政権のこれまでの姿勢はよくありません。一度約束をしたのなら、この種の振舞いに及ぶべきではありませんでした。この席には、広報部の責任者、サイヤド・ガニー上院議員、カラーチー支部の事務局長、サイヤド・ナジュミー・アーリム氏、ラティーフ・ムガル氏、ズルフィカール・カーイムハーニー氏、ハビーブッディーン・ジュナイディー氏、マンズール・アッバース氏、エンジニア・ワリー・モハンマド・ラーホーン氏他が顔を揃えていた。
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翻訳者:大川原佳奈
記事ID:334