連邦は150億ルピーを投じてカラーチーにグリーンライン・バス計画を完成して見せる~ナワーズ・シャリーフ~
2014年07月11日付 The daily Jang 紙
24.5キロメートルにおよぶ軌道建設費用は連邦政府が負担する。K−Ⅳ水プロジェクトにも、連邦は13億ルピーを出資する。高速自動車道には550億ルピーを投じている。
新方針に基づきカラチ作戦を増強させなさい。シャーさん、度重なるIGの交替で成果が得られるでしょうか──首相が主宰する会合におけるスィンド州首相との対話
カラーチー(スタッフ・レポーター):―ナワーズ・シャリーフ首相は、カラーチーの4大計画への連邦による資金提供を承諾した。首相の主宰で、木曜日知事公邸でカラーチーの巨大プロジェクトの絡みでハイ・レベル会合が開かれた。その席で以下のように決定された。連邦政府がカラーチーにおいて150億ルピーを投じてグリーンライン・バス計画を完成し、その費用を全額連邦政府が負担する。この計画の路線はサルジャーニー・タウンから始まりシティーセンター・カラーチー(タワー)までを結ぶ全長24.5キロメートルの長さとなる。この快速バスの路線を最新式の空調装備のバスが走る。ラーホールとラーワルピンディーと同様にカラーチーでもこの計画に基づき急ピッチで工事は行われる。一方首相は、イシュラトゥル・イバード・ハーン・スィンド州知事の提案に基づきマリール高速自動車道のため420億ルピーの出資に原則合意を与えた。消息筋によると、この計画はM9計画の一部であり、両港(=カラーチー、グワーダル)を結ぶという。当計画には420億ルピーの費用が見積もられ、当計画の建設着工のため、国立高速道路局(NHA)に指示が出されたという。首相は、飲料水供給のための大プロジェクトも発表した。これに基づき、カラーチーにはキーンジャル湖から水を引く予定である。このK−Ⅳ計画には130億ルピーの費用が掛かり、うち50%を連邦が負担する。
カラーチー(スタッフ・レポーター):―ナワーズ・シャリーフ首相は、スィンド州政府と治安機関に対し次のように指示した。「カラーチーで続行中の作戦の方針に北ワズィーリスターンで続行中の「アズブの一撃」作戦を見据えて変更を加え、新方針の下当作戦が効果的に増強されるよう。「アズブの一撃」作戦に対する反動は、カラーチーを含めどこの地域でもありうる。」と。首相曰く、「用心棒代を不当に要求する悪党がどの政党、非合法組織やグループに属していようとも、その者たちやその黒幕に対してテロリスト同様対処するように。」首相は、スィンド州首相対しこう述べた。「シャーさん!州警察長官もあなたの意向に沿った人物を任命していらっしゃる。あなたは再び現在の州警察長官を連邦にお戻しになりました。もしスィンド州が度々州警察長官を交替させれば、カラーチー作戦の成果などどうして得られましょうか?パーキスターン軍は北ワズィーリスターンでテロ勢力に対し最終的な作戦を敢行中です。この国は現状では政治的混乱を許容できません。」と。これらの意見の表明を、首相は木曜日知事公邸で目下の治安状況の絡みで開催された会合の議長を務めながら行なった。また、MQMの使節も首相と会見し、会合の席で首相は、カラーチーで続くピンポイント急襲作戦の10ヶ月目標とその成果についてブリーフィングを受けた。サッジャード・サリーム・ホーティヤーナ・スィンド州官房長官はこの席でこう述べた。「カラーチーにおける上首尾のピンポイント急襲作戦のため、標的殺人の件数が減少し、作戦は正しい方向に進んでいる。7千人以上の警察人員の採用は終わっており、彼らにはテロリストに対処するための最新式の訓練が施される予定である。」と。これに対し首相は、次のように質問した。「前回の会合でスィンド州の警察への採用実施に向けて軍の志願兵募集センターの支援を得るよう、また、最新の武器を早期に購入するよう指示しておいた。また、防弾仕様の刑務所建設、テロ撲滅法廷のマリール移転を含め9項目の重要な命令が、現在まで実行に移されていないのは何故か。」と。この席で治安上層部は、首相に次のように述べた。「カラーチーにおける現時点での最大の問題は、用心棒代の不当要求のそれであります。悪党たちは再び結束を図るため商人や一般市民、あらゆる職域に属する個々人に用心棒代を書きつけた紙を送り付けています。用心棒代の不当要求に手を染めた容疑者たちの多くが、政党もしくはそれらの戦闘班の後ろ盾を得ています。政党がそれら用心棒代不当要求に絡む悪党との無関係を宣言しない限り、作戦の目標達成は不可能でしょう。」と。首相は州政府に呼びかけながらこう述べた。「シャーさん!通りからゴミを一掃するように、カラーチーから用心棒代を不当に要求する悪党を一掃しなさい。あなた方には連邦がついている。」と。会合では、レンジャー部隊長官と州警察長官代理が首相に「アズブの一撃」作戦開始後の非合法組織に対するピンポイント急襲作戦に関しブリーフィングを行なった。会合では、首相にカラーチー空港襲撃事件に関して行われた捜査、続いて国有施設の警備との絡みでなされる対策、カラーチー作戦の期間中に逮捕された容疑者や武器の摘発、警察や法執行機関との銃撃戦で死亡したテロリスト、訴訟の登録、法廷に提出された事件ファイルについて報告した。一方で、スィンド州レンジャー部隊長官、リズワーン・アフタル少将は会合で、カラーチーで展開されたピンポイント急襲作戦の10ヶ月間のバランスシートを提示しながら、犯罪者の不処罰について懸念を表明した。犯罪者の逮捕率は67%であり、一方で受刑率はほんの5%にとどまっていると、レンジャー部隊長官は述べた。首相は州の治安確立に向けて、殊にカラーチー作戦の期間犯罪者に対しパーキスターン保護法を適用するようにと指示を与えた。首相はスィンド州首相に対し、スィンド州警察に最新の装甲兵員輸送車両、防弾チョッキ、そして武器を早急に買い与えるよう指示し、その関連で連邦に協力が求められるべきことは連邦が提供すると述べた。首相は、カラーチー作戦の範囲を広げ、犯罪訴追手続きの体制を活性化させるとともに、用心棒代不当要求や身代金目当ての誘拐並びに土地マフィアに対してパーキスターン・レンジャー部隊に極めて厳しい取締りをするよう指示した。また、この取締りの中で、秘密組織と警察の特別部門から十分な協力がパーキスターン・レンジャー部隊に与えられるだろうとも語った。首相は、用心棒代の不当要求撲滅のためにカラーチーの商人と伴に効果的な方針を策定するように述べた。会合で首相は、カラーチーでの警察への採用、訓練に向けてパーキスターン軍から全面的な協力を得るよう指示した。
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:佐藤拓海
記事ID:338