事件から13日後も殺人犯特定されず

2015年03月11日付 Prothom Alo 紙
裁判所は、科学的な思考のライター、ブロガーとして知られたオビジット・ラエさんの殺害現場で採取された証拠物件のDNA鑑定実施に認可を与えた。これを受けてダカ首都圏警察捜査部は、証拠品をアメリカに送ることにしている。一方、事件発生から昨日火曜日(3月10日)までに13日が経過したものの、捜査に明らかな進展が見られないことに、オビジットさんの遺族は苛立ちを隠せない。警察は未だ犯人を特定できないままだ。

統括官として事件の捜査にあたっているクリシュノポド・ラエ・ダカ警察捜査部南部方面副部長は、プロトム・アロ紙の取材に、「裁判所の同意が得られたので、証拠品をアメリカ大使館を通じて早急にアメリカに送ることになる。証拠品のDNA鑑定はアメリカ連邦調査局(FBI)が実施する」と述べた。
これに先立ち、同事件捜査の最高責任者をつとめる首都圏警察のフォズルル・ロホマン捜査部長は昨日、殺害事件の現場で発見された証拠品をアメリカに送付する同意を裁判所に求めた。証拠物件は柄の部分を紙で巻いたナイフ2本、肩掛けカバン、毛髪、爪、血液など12点にのぼる。ダカ治安判事裁判所のビカシュ・クマル・シャハ判事は聴取の後、それらの品をDNA鑑定のためにアメリカに送る許可を下した。さらに裁判所は、ダカ医科大学付属病院の法医学科に対し、証拠品を分析したうえ、その報告書を捜査当局提出するよう命じた。

捜査に進展なし
 
事件の捜査に進展がないことに、オビジットさんの家族は苛立ちを見せている。オビジットさんの義妹のケヤ・ボルモンさんは昨日プロトム・アロ紙に「FBIの捜査官がバングラデシュを来訪したが、事件発生から13日たっても事件の捜査は進展していない。脅迫を行っていたショフィウル・ロホマン・ファラビ以外には誰も逮捕されておらず、警察の敗北と言うしかないだろう」と語り、犯人逮捕を訴えた。
(付記:この事件では「アンサル・バングラ7」Ansar Bangla 7と名乗る組織が犯行声明を出している。また事件の3日後、警察は事件に関与した疑いでショフィウル・ロホマン・ファラビという男性を拘束した。被害者夫妻が米国籍を所有していたこともあり、米連邦調査局FBIの捜査官4名が3月第1週、バングラデシュを訪れて捜査を行なった。)


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翻訳者:関谷レイミ
記事ID:390