パキスタンがハトフ・シリーズの核ミサイル「シャーヒーンⅡ」の発射実験に成功

2014年11月14日付 The daily Jang 紙
ミサイルは射程1500km、従来の弾頭に加えて核弾頭を搭載可能、ハトフ6はアラビア海の標的に確実に命中した。実験は陸軍戦略部隊の実動演習中に行われた。
「我々は平和主義であり、いかなる相手に対しても侵略的野心は抱いていない。戦略部隊は母国を防衛する十分な能力を有している」──戦略計画部門長官。大統領、首相の科学者らの成功に祝意。

ラーワルピンディー(通信各社/本紙):-パキスタンはハトフ・シリーズの核弾道ミサイル「シャーヒーンⅡ」(ハトフ6)の発射実験に成功した。ミサイルは射程1500km、従来の弾頭に加えて核弾頭が搭載可能であり、一方同ミサイルはアラビア海の標的に的確に命中した。「シャーヒーンⅡ」の発射実験は陸軍戦略部隊の実動演習中に行われ、その目的は、戦略ミサイル・グループの作戦即応性を確かなものにすることであった。大統領と首相は稀に見る快挙に科学者や技術者らに祝意を表した。また、計画部長官、ズバイル・ムハンマド・ハヤート陸軍中将は実験の成功に祝意を表しつつ次のように述べた。「我々は平和主義であり、いかなる国に対しても侵略的野望は抱いていない。戦略部隊は母国を防衛する存分な能力を有している」と。詳細によると、パキスタンは射程1500km、従来の弾頭に加えて核弾頭が搭載可能な中距離弾道ミサイル、「シャーヒーンⅡ」(ハトフ6)の発射実験に成功した。ISPR(=三軍統合情報部)から出された発表によると、この実験は計画ミサイル・グループの作戦即応性を確実にすることを目的とした陸軍戦略部隊の実動演習中に行われた。また同発表によれば、「シャーヒーンⅡ」の今回の実験によりそのデザイン上及び技術上の問題が様々な角度から検討された。このミサイルは射程1500kmで、従来の弾頭に加えて核弾頭が搭載可能である。戦略計画部長官、ズバイル・ムハンマド・ハヤート陸軍中将、戦略部隊コマンド司令官、ウバイドゥッラー・ハーン中将、NESCOM(=パキスタン国家技術・科学委員会)議長のムハンマド・イルファーン・バルニー氏を含め戦略部隊の上層部や軍事部門の科学者や技術者らもアラビア海で行われたこの発射実験の目撃に立ち会った。これに際し科学者や現場に居合わせた人員を前に演説する中で、計画部長官、ズバイル・ムハンマド・ハヤート中将はこの成功に祝意を表しつつ、これを最低限の軍事能力の更なる強化に向けて重要な一里塚であると評価した。彼は陸軍戦略部隊コマンドの作戦即応性も称賛した。これにより「シャーヒーンⅡ」の発射実験が可能になったのであった。


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翻訳者:武内陽太郎
記事ID:400