サルダール・ラザー・ハーン判事が選挙管理委員長に決定。本日就任式の予定。各党は大歓迎。

2014年12月05日付 The daily Jang 紙
議会の委員会において3名について審議、パキスタン人民党(PPP)はサルダール・ラザー・ハーン判事を提案し、統一民族運動(MQM)とアワーミー人民党(ANP)が賛同、パキスタン正義運動のメンバーは欠席。
パキスタン大統領は任命を承認。今後5年間重責を果たされよう。全会一致の決定を誇る。新選挙管理委員長が公正な選挙を実効あらしめることを期待する。―委員会委員長

イスラーマーバード (本紙記者/各通信各社):―最高裁元判事にして連邦シャリーア法廷の主席判事、サルダール・ムハンマド・ラザー・ハーン判事が今後5年間のパキスタンの選挙管理委員長に抜擢され、首相の推薦を承けて大統領マムヌーン・フセインはこれを承認した。サルダール・ムハンマド・ラザー・ハーン判事は本日就任の宣誓を行なう見通しである。一方サルダール・ラザー・ハーン判事の就任は各党により歓迎されている。詳細によると、国民議会の委員会の会合が木曜日にラフィーク・ラジゥワーナ上院議員を委員長として開かれた。12名より成る委員会は与党6名の他PPPの3名、ANPとMQM、ムスリム連盟・ズィヤー派とパキスタン正義運動のそれぞれ1名により構成されるが、パキスタン正義運動のシャへリヤール・アーフリーディー氏はこれを欠席した。会合では委員会のメンバーはターリク・パルヴェーズ元最高裁判事、タンヴィール・アフマド・ハーン元最高裁判事とサルダール・ムハンマド・ラザー元最高裁判事の3名について審議し、全会一致でサルダール・ムハンマド・ラザー・ハーン元最高裁判事に決定した。会合の後、取材陣との会話の中で、委員会の委員長、ラフィーク・ラジュワーナ上院議員はこう述べた。「会合ではPPPのイスラームッディーン・シェイフ氏がサルダール・ムハンマド・ラザー・ハーン氏の名前を提案したところ、ANPの代表、ハージー・アディール氏とMQMのファールーク・サッタール氏がこれに賛同し、そこで全会一致となった。我々は全会一致のこの決定を誇りに思う。新選挙管理委員長が国内の公正な選挙の実施を実効あらしめることを期待する。」と。彼曰く、「委員会のどのメンバーからもサルダール・ラザー・ハーン氏に反対が出なかったことで、氏を全会一致で選挙管理委員長に決定した」と。パキスタン正義運動の欠席についての問いに対して曰く、「何れかのメンバーの欠席により決定が無効となることはない。」と。パキスタン正義運動の報道官、シーリーン・マザーリーは既に、3人の候補者は何れも遜色なく、誰であれ異存はない、と述べている。委員会の顔ぶれはPPPのシャーズィヤ・マリー氏、アヤーズ・スームロー氏、イスラームッディーン・シェイフ上院議員、ANPのハージー・アディール上院議員、MQMのファールーク・サッタール氏、ムスリム連盟ナワーズ派のサフダル・ムハンマド・アルシャド・ハーン・ラガーリー元大尉やチョードリー・ムハンマド・ジュナイド氏であった。さて、サルダール・ラザー・ハーン元最高裁判事はハイバル・パフトゥーンハー州のアボッターバード出身で、1945年の生まれ。初等教育をハイバル・パフトゥーンハー州で修めた後、アボッターバード・ガバメント・カレッジにて学士号取得の後、ラホールのFCカレッジにて経済学で修士号、パンジャーブ大学にて法学士(LLB)の学位を取得した。彼は世界各国で開催された会議でパキスタンの代表を務めた。1969年には選抜試験に合格してパキスタン税関に入る。1973年上級民事裁判官に抜擢。1976年に民事裁判官及び上級民事裁判官を歴任した後に特命治安判事に昇格。1993年にペシャーワルの高等裁判所の特命判事、2000年にはペシャーワルの高等裁判所の主席判事に就任。サルダール・ラザー・ハーン判事は2002年に最高裁判事に就任する。パルヴェーズ・ムシャッラフ元軍人大統領は2007年11月3日に他の最高裁判事とともに彼を自宅軟禁に置いたが、アブドゥルハミード・ドーガル元最高裁長官の任期中の2008年9月19日に再度元の任に復する。そして、2010年に退任した。在任中に最高裁により数々の問題調査のために設置された調査委員会の委員長にも起用された。サルダール・ラザー・ハーン判事は今年の6月に連邦政府のイスラム法廷の主席判事に任命されたが、これに先立ち、かの行方不明者の救出のために設置された調査委員会の委員長の重責を務める。


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翻訳者:鳩田義孝
記事ID:401