ラシュカレ・ジャングヴィーの指導層を殲滅──複数の治安機関
2016年06月20日付 The daily Jang 紙
死亡した指令官たちはイスラーム国のカリフ、アブーバクル・アル=バクダーディーと接触していた。──テロ対策局
イスラーマーバード(ザーヘド・ガシュクーリー):-複数の治安機関がラシュカレ・ジャングヴィーの指導層を殲滅したと主張した。公文書によると、あるグループがパーキスターンにおけるイスラーム国への戦闘員の供給源である可能性があるという。パンジャーブ州でテロ対策特別部隊は今年度年初から現在までのローラー作戦の間に226人の凶悪テロリストを殺害し、1200人を逮捕した。前述の作戦に関係するある上級幹部は非合法のラシュカレ・ジャングヴィーの殲滅でイスラーム国がパーキスターンにおいて根を下ろす可能性を根こそぎにしたと述べた。テロ対策特別部隊はラシュカレ・ジャングヴィーとこれと繋がりのある様々な団体の637人のテロリストを逮捕している。警察との銃撃戦で死亡したラシュカレ・ジャングヴィーの大物司令官のマリク・イスハークの親しい仲間394人も逮捕された。ジオ・ニュースの番組「本日シャーゼーブ・ハーンザーダとご一緒に」が入手した前述の公文書によるとラシュカレ・ジャングヴィーの第三レベルの指導層も現在拘束下にあるという。
テロ対策局のある上級幹部はシリアでイスラーム国のカリフ、アブーバクル・アル=バクダーディーと直接的に接触していたラシュカレ・ジャングヴィーの20数人に及ぶ司令官も秘密裏の情報提供の後、警察との銃撃戦の中で葬り去られている、と非公式に述べた。これら司令官はシリア国籍のオーターリー・ウン=ナッジャードとその妻サバー・ファフリー、そしてシュクーリー・ムスタファとその妻ファリーダー・シュクーリーらと共に活動に従事していた。これらシリア国籍者たちは過去にパーキスターンにも来訪したことがある。
テロ対策局はまた、ルディヤーナヴィー・グループの352人、ジャマアートゥッダーワトの24人、TTP(=パーキスターン・ターリバーン運動)の37人、ジャイシェ・ムハンマドの67人、そしてその他の非合法組織の164人のテロリストをも逮捕したと主張している。連邦レベルのテロ対策機関の長官ハーミド・アリーはラシュカレ・ジャングヴィーの指揮官たちがシリアとイラクに存在するイスラーム国と接触していた事実を認めている。アリー・サルワル・ナクヴィー元大使はこう述べた。「ラシュカレ・ジャングヴィーの殲滅は喫緊の課題となっていた。国家行動計画*に基づきラシュカレ・ジャングヴィーを含めヒズブッタヘリール、アルカーイダー、ジェイシェ・ムハンマド、そしてパーキスターン・ターリバーン運動などの全ての武力組織の殲滅が必要であるが、ラシュカレ・ジャングヴィーの指導層の殲滅はよい兆しである。
*訳者注:-2014年12月14日のパキスタン・ターリバーン運動によるペシャーワルの軍関係の小学校襲撃を受けて、2015年1月パーキスターン政府により策定されたテロ撲滅を主旨とする行動計画。
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翻訳者:新田悟大
記事ID:569