イムラーン氏の宣誓、閣僚20名の内閣

2018年08月19日付 The daily Jang 紙
大臣15名、顧問5名の予定。スィンド州ではムラード・アリー・シャー氏が宣誓、バローチスターン州ではジャーム・カマール氏が勝利、パンジャーブ州は選出を本日に持ち越し

宣誓をさせたのはマムヌーン・フセイン大統領。式には陸海空三軍の長、92年のワールドカップ優勝時のクリケット・チームの選手の面々、各国大使、有力者たちが顔を揃える。スィラージ・ドゥッラーニースィンド州議会議長がムラード・アリー・シャー氏に宣誓をさせる。ジャーム・カマール氏は39票を獲得して、バローチスターン州首相になる

シャー・マフムード氏が外務、パルウェーズ・ハタック氏が防衛、アサド・ウマル氏が財務、シェイフ・ラシード氏が鉄道、ファッワード・チョウドリー氏が情報、シャフカト・マフムード氏が教育、ファローグ・ナシーム氏が法務、アーミル・キヤーニー氏が国営医療、グラーム・サルワル氏が石油。全閣僚が宣誓の運び。パンジャーブ州首相の座を巡ってサルダール・ウスマーン・バズダール、ハムザ・シャハバーズ・シャリーフ両氏が一騎打ち。

イスラマバード(ジャング特派員、ニュース・レポーター、通信各社):-イムラーン・ハーン氏が第22代パキスタン首相として宣誓を行った。宣誓式は土曜日、大統領府で行われた。マムヌーン・フセイン大統領が宣誓をさせた。式典の冒頭、国歌が演奏され、列席者は礼儀正しく起立し、続いてクルアーンの朗読により式が本格的に始まった。その後、マムヌーン・フセイン大統領がイムラーン・ハーン氏に首相就任の宣誓をさせた。イムラーン・ハーン氏は同宣誓式では風格のある黒のシェールワーニーを着用していた。同宣誓式には、統合参謀本部議長ズバイル・マフムード・ハヤート将軍、参謀総長カマル・ジャーヴェード・バージュワー将軍、海軍参謀総長ザファル・マフムード・アッバーシー提督、ムジャーヒド・アンワル・ハーン空軍大将、ブシュラー・ビービー首相夫人、ナーシルル・ムルク選挙管理内閣前首相、アサド・カイサル下院議長、カースィム・スーリー下院副議長の他、上院議長、パキスタン正義運動幹部の面々、シャー・マフムード・クレーシー、ジャハーンギール・タリーン、ナイームル・ハック、ムラード・サイード、ファッワード・チョウドリー、イブラールル・ハック、シェイフ・ラシード・アフマドの各氏、チョウドリー・パルウェーズ・イラーヒー・パンジャーブ州議会議長や他の政治的重要人物や各国大使、政府高官が列席した。この他同宣誓式には、1992年のワールドカップ優勝時のパキスタンのナショナル・チームのメンバーやインドの元クリケット選手ノウジョート・スィング氏、元クリケット選手のワスィーム・アクラム氏、俳優のジャーヴェード・シェイフ、サーディク・サンジャラーニー上院議長、アサド・カイサル下院議長、カースィム・ハーン・スーリー下院副議長、サリーム・マンダヴィーワーラー上院副議長、パンジャーブ州選挙管理内閣前首相ハサン・アスカリー・リズヴィー博士、チョウドリー・パルウェーズ・イラーヒー・パンジャーブ州議会議長、チョウドリー・ムハンマド・サルワル・パンジャーブ州知事、イムラーン・イスマーイール・スィンド州知事、シャー・ファルマーン・ハイバル・パフトゥーンハー州知事、ムハンマド・ハーン・アチャクザイー・バローチスターン州知事、アラーウッディーン・マリー・バローチスターン州選挙管理内閣元首相、マフムード・ハーン・ハイバル・パフトゥーンハー州選挙管理内閣元首相、マフドゥーム・シャー・マフムード・クレイシー氏、シャフカト・マフムード氏、ヤースミーン・ラーシド博士、アーリフッラフマーン・アラヴィー氏、ジャハーンギール・ハーン・タリーン氏、ムシュターク・アフマド・ガニー・ハイバル・パフトゥーンハー州議会議長、マフドゥーム・フスロー・バフティヤール氏、サルダール・ゴウスバフシュ・ハーン・メフル氏、ハーリド・マクブール・スィッディーキー氏、ファフミーダ・ミルザー博士、アサド・ウマル氏、パルウェーズ・ハーン・ハタック氏、サルダール・ムハンマド・マスウード・ハーン・アーザード・ジャンムー・オ・カシュミール大統領、ナワーブザーダ・シャー・ジーン・ブグティー氏、ファッワード・アフマド・チョウドリー氏、ナワーブ・イスハーク・ハークワーニー氏、バーバル・アワーン博士、ファフル・イマーム氏、サルダール・アフマド・ナワーズ・サケーラー情報及び放送省次官、アリー・ハイダル・ザイディー氏、連邦選挙管理内閣情報及び放送相サイヤド・アリー・ザファル弁護士、アリー・アミーン・ハーン・ガンダープーリー氏、アブドゥッラッザーク・ダーウード氏、アーミル・ドーガル氏、ファイサル・ジャーヴェード・ハーン氏、ナイームル・ハック氏、サダーカト・アリー・アッバースィー氏、フィルドース・アーシク・アワーン氏、インド人元クリケット選手ノウジョート・スィング・サッドゥー氏、パキスタン人元クリケット選手ワスィーム・アクラム、ジャーヴェード・ミヤーンダード、ムイーン・ハーン、ムダッサル・ナザルの各氏、映画スター・ジャーヴェード・シェイフ氏、イブラールル・ハック氏の他、各国大使及び政府高官も列席した。イムラーン・ハーン首相の就任宣誓式は極めて簡素にして、厳粛なものであった。宣誓の後、イムラーン・ハーン首相は宣誓文書に署名した。イムラーン・ハーン新首相は首相官邸で儀仗兵による栄誉礼を受けた。陸海空三軍の溌剌とした部隊がイムラーン・ハーン新首相に栄誉礼を捧げた。イムラーン・ハーン首相には奇を衒う所作は全く窺われなかった。彼は始終笑みを絶やさなかった。栄誉礼の後、イムラーン・ハーン首相は首相官邸のスタッフや他のメンバーと対面し、握手を交わした。極めて厳重な警備態勢が取られており、大統領府には空からの監視も行われた。一方、内閣官房はイムラーン・ハーン・ニヤーズィー新首相の就任の正式の通知を発給した。この通知の発給者は、ファズル・アッバース・メーカン官房長官である。通知に曰く、イムラーン・ハーン氏が8月18日IK第91条5項に基き、大統領の面前で首相就任の宣誓を行い、今や彼は首相職に就任した、と。さて、イムラーン・ハーン新首相は連邦内閣を承認した。連邦内閣には15名の連邦大臣と5名の顧問が含まれる。上院議員ファローグ・ナスィーム博士を法務相、チョウドリー・ターリク・バシール・チーマ氏を連邦直轄部族地域及び国境問題担当相、ヌールルハック・ハック・カードリー氏を宗教問題及び宗教間宥和担当相、シーリーン・マザーリー博士を人権問題担当相、グラーム・サルワル・ハーン氏を石油問題担当相、ズベイダ・ジャラール氏を国防産業担当相、ファッワード・アフマド・チョウドリー氏を情報及び放送担当相、アーミル・マフムード・キヤーニー氏を国営医療サービス事業担当相、マフドゥーム・シャー・マフムード・クレイシー氏を外務相、パルウェーズ・ハタック氏を防衛相、アサド・ウマル氏を財務相、シェイフ・ラシード・アフマド氏を鉄道相、ファフミーダ・ミルザー女史を州間調整担当相、ハーリド・マクブール・スィッディーキー氏を情報技術担当相、シャフカト・マフムード氏を教育及び職業訓練、国史、文学遺産担当相にそれぞれ任命した。首相には5名顧問が控えており、それらは、アルバーブ・シェヘザード人事考課担当、アブドゥッラッザーク・ダーウード通商、繊維、産業及び生産、投資担当、(博)イシュラト・フセイン産業再編成及び節約担当、アミーン・アスラム気候変動担当、ザヒールッディーン・バーバル議会問題担当の各顧問である。内務、住宅供給及び建設、エネルギー、水資源、コミュニケーション、科学技術、国家食糧安全保障、民営化、統計、カシュミール問題、航空、開発計画、資本管理及び開発、以上の省庁は誰の所管にも託されなかった。消息筋によると、イムラーン・ハーン新首相は内務省及びエネルギー省は自らの所管に置く予定とのことである。消息筋によると、首相は当面諸省庁は自らの所管に置く予定とのことで、それらには、エネルギー、国家食糧安全保障、計画、統計、民営化、住宅供給及び公共事業、海事、内務、麻薬撲滅、在外パキスタン人問題及び人材開発、郵便事業、科学技術、水資源、コミュニケーション、資本管理及び開発、カシュミール及びギルギット―バルティスターン問題の各省庁が含まれるとのことである。全閣僚は月曜日に大統領府にて宣誓を行う予定である。
カラチ(NNI):-パキスタン人民党のリーダーの1人にして新スィンド州首相、サイヤド・ムラード・アリー・シャー氏は第29代スィンド州首相として土曜の夕刻、就任の宣誓を行った。この盛大な宣誓式は在カラチ・スィンド州知事公邸の広々とした芝生の上で行われた。アーガー・スィラージ・ドゥッラーニー・スィンド州議会議長代行がウルドゥー語で宣誓をさせた。宣誓式には、アースィフ・ブットー・ザルダーリー・パキスタン人民党党首及びその2人の姉妹、バフターワル及びアースィファ・ブットー・ザルダーリー両女史、軍団長シャーヒド・ベーグ・ミルザー中将、ムハンマド・サイード・レーンジャー部隊長官、ファズルッラフマーン選挙管理内閣前首相、パキスタン人民党女性支部支部長にして新選出のスィンド州議会議員ファルヤール・タールプル女史、上院の野党リーダー・シェイリー・ラフマーン氏、下院(=国民議会)元野党リーダー・サイヤド・フルシード・アフマド・シャー氏、カマル・ザマーン・カーイラ氏、ニサール・アフマド・コーロー氏、イスラームッディーン・シェイフ上院議員、ミール・ムナッワル・タールプル氏、辞職した選挙管理内閣閣僚の面々、州および国民議会議員、政府高官、外国大使館職員、市内の有力者や実業家たち、ボーフラー・カーストの代表者や政府高官の他、大勢のパキスタン人民党員が駆けつけた。宣誓式には新州首相の家族の他、彼の選挙区に属する多数の人々も臨席した。宣誓式の司会を行ったのはスィンド州官房長官である。宣誓式の時間は午後5時の予定であったが、来客の到着が絶えず、ビラーワル・ブットー・ザルダーリー・パキスタン人民党党首の州知事公邸への到着も遅れたため、式は午後6時にクルアーン朗誦により正式に始まるところとなった。式にはあまりに多くの参加者が詰めかけたために、席が不足し、大勢の人々は立ち見を余儀なくされた。サイヤド・ムラード・アリー・シャー氏の宣誓式は来客の余りの多さのために公的な式典というよりは一般集会であるかのような様相を呈していた。ムラード・アリー・シャー氏が宣誓を行うと同時にパキスタン人民党の熱烈な支持者たちはシュプレヒコールを始めた。宣誓式が終了するや否やパキスタン人民党の熱烈な支持者たちはビラーワル・ブットー・ザルダーリー同党党首を取り囲み、後者と握手をしたり、一緒に写真に写ろうと試み始めた。この時、ビラーワル・ブットー氏の警護についていた警備員たちは氏の周囲に警護の輪を築こうと必死になったが、大群衆のためそれも無駄であった。この時、ビラーワル・ブットー氏は熱烈な支持者の中に一体となった。彼は支持者と握手を交わし、大勢の彼らに自分と一緒の自画撮りに応じた。その後、警備員たちは彼を知事代行の事務所に案内した。新州首相の宣誓式のために州知事公邸の芝生には天幕もないまま席が多数用意されていた。多数の客は午後4時ごろ到着し始めたが、炎天下で彼らは汗でずぶ濡れになった。式典では、簡素と節約を心掛け、来客へのもてなしはチャーエとビスケットのみであった。また、この際には従来通りの豪勢な晩餐の用意はなされなかった。
クエッタ(オン・ライン):―バローチスターン大衆党のジャーム・カマール・アーリヤーニー氏が第16代バローチスターン州首相に選出された。「議会の長」(=州首相)の選出ではバローチスターン州議会議員58名が投票し、39票をジャーム・カマール氏が獲得、そのライバル、統一行動評議会のミール・ユーナス・アズィーズ・ザフリー氏が20票を獲得した。パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派のナワーブ・サナーウッラー・ザフリー前首相はジャーム・カマール氏に、またパシュトゥーンハー・ミッリー大衆党の唯一の議員、ナスルッラー・ゼーレーはユーナス・アズィーズ・ザフリー氏に投票した。バローチスターン州議会の会合はミール・アブドゥル・クッドゥース・バローチスターン州議会議長を議長として45分の遅れで始まった。今会合では今後5年を任期とする「議会の長」の選出が行われた。議長は議場の議員たちにルールについて説明して言った、「議会の長」選出には2つのカテゴリーが用意され、一方にはミール・ジャーム・カマール氏への、また、もう一方にはミール・ユーナス・アズィーズ・ザフリー氏への投票者が赴いて一票を投じることになります、と。バローチスターン州議会の定員65のうち59の議員が投票した。バローチスターン大衆党、パキスタン正義運動、大衆国民党、バローチスターン国民党(アワーミー派)、ハザーラ民主党、民主ワタン党から成る合同会派の議員たちはジャーム・カマール氏に投票したが、特筆すべきことは、パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の議員であるナワーブ・サナーウッラー・ハーン・ザフリー前州首相がバローチスターン大衆党の候補、ジャーム・カマール氏に投票したことである。一方、統一行動評議会(=MMA)、バローチスターン国民党、パシュトゥーンハー・ミッリー大衆党(=MAP)から成る野党連合の議員は、同野党連合の候補、ミール・ユーナス・アズィーズ・ザフリー氏に投票した。議長は投票の終了後結果を発表し、すなわち、バローチスターン大衆党のミール・ジャーム・カマール氏が39票の得票で以って第16代バローチスターン州「議会の長」にとなり、ライバルのミール・ユーナス・アズィーズ・ザフリー氏は20票を得票したという。また、自身は投票権を行使しなかったという。ところで、バローチスターン州議会は定数65議席であるが、選挙区PB35マストゥーングでは7月25日の総選挙が実施されず、選挙区PB41及びPB26の選挙結果は公表されていない。また、女性用留保枠の1議席についても未公表である。また、バローチスターン国民党(=BNP)代表のサルダール・アフタル・メーンガル氏は州議会の議席を捨てて、連邦下院(国民議会)を選びました。ミール・アブドゥル・クッドゥース・バローチスターン州議会議長は、ジャーム・カマール新「議会の長」を祝福する中で、「バローチスターン州議会は本日1つの民主主義的プロセスを無事完了いたしました。」と述べた。その後、州議会議員全員がミール・ジャーム・カマール新「議会の長」に個別に祝福の言葉を述べた。
ラホール(ANN):-パンジャーブ州第23代州首相選出は本日行われる予定である。パキスタン正義運動のサルダール・ウスマーン・バズダールとパキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派のハムザ・シャハバーズとの一騎打ちである。両候補から「他人による推薦届出」は既に提出済みである。パンジャーブ州議会官房によりパンジャーブ州首相の選出に向けての警備を含め全ての措置が完了している。議会の会合は本日午前11時よりチョウドリー・パルウェーズ・イラーヒー・パンジャーブ州議会議長を議長として開かれ、これにおいては第23代パンジャーブ州首相が選出される運びである。州首相選出はディヴィジョン(=主に賛否の場合、その両派に分かれて投票)方式で行われる。州議会ではパキスタン正義運動が176議席、これに組するパキスタン・ムスリム連盟カーイデ・アーザム派が10議席である。対するパキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派は162議席であるが、3議員が未だ宣誓を行っていない。また、パキスタン人民党が7議席、神の道党が1議席、無所属が3議席、ただ、そのうちの1議席を占めるチョウドリー・ニサール・アリー・ハーン議員は宣誓を行っていない。パキスタン正義運動はサルダール・ウスマーン・バズダール氏をパンジャーブ州首相候補に擁立し、その対抗馬がパキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派のハムザ・シャハバーズ・シャリーフ氏である。サルダール・ウスマーン・バズダール、ハムザ・シャハバーズ・シャリーフ両氏からパンジャーブ州議会官房に推薦届出が提出されている。ウスマーン・バズダール氏は、州議会議員や他のリーダーたちと連れ立って州議会官房を訪れ、推薦届出を提出した。一方、ハムザ・シャハバーズ・シャリーフ氏の推薦届出はミヤーン・ムジュタバー・シュジャーウッラフマーン氏によって提出された。サルダール・ウスマーン・バズダール氏はパンジャーブ州議会への到着に際し、州知事相当の待遇が与えられ、厳戒態勢が取られた。サルダール・ウスマーン・バズダール氏はパンジャーブ州議会到着の時点でパキスタン正義運動の議員たちや他のリーダーたちによって熱烈な歓迎を受け、彼には祝福の花びらが降り注がれ、州議会議員たちにより花の首飾りが首にかけられた。


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翻訳者:露口哲也
記事ID:758