ウスマーン・ブズダールがハムザ・シャハバーズを27票差で破り、州首相に選出

2018年08月20日付 The daily Jang 紙
パンジャーブ州でもパキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の天下に終止符

パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の議員の激しい抗議

ウスマーン・ブズダール氏186票、ハムザ・シャハバーズ氏159票獲得。パキスタン人民党は投票を棄権。グッド・ガバナンス(=良き統治)と汚職の追放が最優先課題。警察の組織改革及び地方自治制度にハイバル・パフトゥーンハー方式を採用。諸機関を強化し、現状を打破するよう努めましょう──新州首相

宣誓させるのは、民主主義の歩みを留める訳にいかないからである。不正に塗れた議会は放置させない。調査のため議会調査委員会を組織すべし。白黒がはっきりするまで、おちおち胡坐をかいてもいられません──ハムザ・シャハバーズの演説

ラーワルピンディー、ラホール(通信各社):-中央に次いでパンジャーブ州でもパキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の天下に終止符が打たれた。パキスタン正義運動の候補者サルダール・ウスマーン・ブズダール氏が186票を獲得し、パンジャーブ州首相に選出された。ちなみに、その対抗馬ハムザ・シャハバーズ・シャリーフ氏の得票は159票であった。パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派の議員により議会本会議の正式の開始に先立ち、また新州首相選出の後で激しい抗議がなされた。そのため議場は敵意むき出しの罵声の大合唱でさながら魚市場の様相を呈した。パンジャーブ州議会本会議はチョウドリー・パルヴェーズ・・イラーヒー・パンジャーブ州議会議長を議長として開始された。ムスリム連盟ナワーズ派の議員たちは州首相の選出における疑惑を付された不正に抗議して、黒い帯を両腕に巻いて登場した。本会議の冒頭、チョウドリー・パルヴェーズ・・イラーヒー議長が州首相選に出馬する両候補者について述べたが、パキスタン正義運動の候補サルダール・ウスマーン・バズダール氏の名前に触れると、ムスリム連盟ナワーズ派の議員は「みっともないぞ!」「人殺し!人殺し!」の罵声を続けざまに発し、またハムザ・シャハバーズの名前に触れると、ムスリム連盟ナワーズ派の議員は「獅子よ!獅子よ!」、パキスタン正義運動の議員からは「泥棒!泥棒!」の罵声が連呼された。その後、サルダール・ウスマーン・ブズダール新州首相は議長からスピーチを要請され、演説した。
「私の強みは、私がパンジャーブの最後進地域の出身であるという点です。イムラーン・ハーン氏のヴィジョンに従って、押し寄せて来る難問に立ち向かいましょう。我々の最優先事項はグッド・ガバナンス(=良き統治)の樹立と汚職の追放です。我々はパンジャーブ警察をハイバル・パフトゥーンハー方式で組織しましょう。また、ハイバル・パフトゥーンハーの如く地方自治制度を強化いたしましょう。また、その他の機関をも強化するつもりです。我々は現状を打破しましょう。野党の優れた提案は大歓迎いたします。」
ハムザ・シャハバーズ氏は次のようにスピーチした。
「選挙のプロセスに投ぜられた210億ルピーは国民の血税です。午後11時47分にRTS(選挙結果伝送システム)システムの故障が発表されました。これはシステムの故障ではありません。民主主義に対する攻撃なのです。もし我々と足並みを揃えてまっすぐ歩んで頂けるなら、我々も全面的に協力いたしましょう。しかし、そうでないなら手痛く反撃する仕方をよく心得ています。1党を除いて残りの全ての党が、不正があったと申し立てています。勝利の喜びも不正の騒ぎの中で半減してしまいましょう。国民はその答えを求めています。我々はその問いの答えを探さなくてはなりません。選挙の1日前に我が1万6800人の運動員に対する告訴状が提出されました。選挙より僅か2日前にラーワルピンディーの我が候補に立候補無効の断が下されました。」
続けて曰く、
「ナワーズ・シャリーフ氏の一件では、法廷自ら、『検察はナワーズ・シャリーフ氏に対して不正を証明することができていない』と書き留めています。この国は様々な難問に直面しています。我々は全員膝を突き合わせて協議しなければなりませんし、パキスタンを率いていかなければなりません。議長選挙では我が方の12票が散り散りになりました。そういうことがなければ良かったのですが。議会調査委員会を組織してはいかがでしょうか。3日の間に不正の調査を行い、白黒ははっきりします。」
更に曰く、
「パンジャーブ州首相のご出身は南部パンジャーブ地方です。ムザッファルガルやムルターン、ラヒーミヤール・ハーンの発展をご覧ください。不正の調査により白黒がはっきりするまで、おちおち胡坐をかいてもいられません。」
ラーヘ・ハック党のモウラーナー・ムアーウィヤ・アーザム氏は、「ナワーズ・シャリーフ、シャハバーズ・シャリーフ両氏が始めたプロジェクトは続行させなければなりません。」と述べた。また、パキスタン人民党の議員、アリー・ハイダル・ギーラーニー氏は「南パンジャーブ地方は70年間、疎外の憂き目にありました。パキスタン正義運動は、『100日以内に南パンジャーブ州樹立に向けて措置を取る』と約束なさいました。パキスタン人民党はこの目的のためにあなたと肩を並べて立っています。」と述べた。議長は議題が終わると同時に本会議を無期限に閉会した。


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翻訳者:露口哲也
記事ID:759