パキスタン正義運動のアラヴィー氏が大統領に選出

2018年09月05日付 The daily Jang 紙
353票の絶対多数、パキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派及び野党同盟のファズルッラフマーン氏が185票、パキスタン人民党のエーティザーズ・アヘサン氏が124票獲得

連邦議会総432票のうち424票が投票。アーリフ・アラヴィー氏が212票、ファズルッラフマーン氏が131票、エーティザーズ・アヘサン氏が81票、6票が無効、議員2名が投票を棄権

単にパキスタン正義運動の、という訳ではありません、全国民の大統領です。憲法を順守しつつ国民にご奉仕致します。至高の神の神佑に与れますよう。度を越えたプロトコールは減らします──新大統領アーリフ・アラヴィー氏の会話

イスラマバード、ラホール(ターヒル・ハリール、特別代表、特別レポーター):-与党パキスタン正義運動のアーリフ・アラヴィー・マリク博士が第13代大統領に選出された。大統領の椅子を巡って、パキスタン正義運動のアーリフ・アラヴィー氏、パキスタン人民党のエーティザーズ・アヘサン氏、そしてパキスタン・ムスリム連盟ナワーズ派及びアワーミー国民党、統一行動評議会、パシュトゥーンハー・ミッリー・アワーミー党、ナショナル党の野党5党の統一候補、モウラーナー・ファズルッラフマーン氏の3者の間で選挙が戦われた。暫定開票速報によるとパキスタン正義運動のアーリフ・アラヴィー氏に選挙人票353票が集まり、対するモウラーナー・ファズルッラフマーン氏には185票、また、パキスタン人民党のエーティザーズ・アヘサン氏には124票が集まったという。連邦議会では総432票のうち実際には424票が投じられた。6票が無効、また議員2名が投票を棄権した。アーリフ・アラヴィー氏が212票、ファズルッラフマーン氏が131票、エーティザーズ・アヘサン氏が81票を獲得した。パンジャーブ州議会では議員354名のうち351名が投票に参加した。同様に、バローチスターン州議会では議員61名のうち60名が投票に参加した。ナワーブ・サナーウッラー・ザフリー議員1名のみが投票を棄権した。一方、ハイバル・パフトゥーンハー州議会では議員112名のうち111名が投票に参加し、無所属のアムジャド・アーフリーディー議員のみが投票を棄権した。スィンド州議会では議員163名のうち157名が投票に参加した。アーリフ・アラヴィー氏は連邦議会では212票を獲得した。パンジャーブ州議会では規則上5.7議員につき1票であり、アーリフ・アラヴィー氏は186票を獲得したが、規則上33票の得票となる。スィンド州議会では規則上2.58議員につき1票であり、アーリフ・アラヴィー氏は56票獲得したが、規則上22票の得票。ハイバル・パフトゥーンハー州議会では規則上1.9議員につき1票であり、アーリフ・アラヴィー氏は78票獲得したが、規則上41票の得票。また、バローチスターン州議会では45票を得票した。アーリフ・アラヴィー氏は1総計353選挙人票を獲得した。野党のモウラーナー・ファズルッラフマーン氏は連邦議会で131票、パンジャーブ州議会で141票得票し、規則上24.7選挙人票を得票した。スィンド州議会では1票を獲得したが、規則上これは1票にも当たらない。モウラーナー・ファズルッラフマーン氏はハイバル・パフトゥーンハー州議会では26票を獲得し、規則上13.6選挙人票の得票。バローチスターン州議会では同氏は26票を獲得し、規則上13.6選挙人票を得票。こうして、彼は総計185票の選挙人票を獲得した。パキスタン人民党のエーティザーズ・アヘサン氏は連邦議会で81票、パンジャーブ州で6票、規則上1票獲得。スィンド州議会では100票獲得、規則上39票得票、ハイバル・パフトゥーンハー州議会では5票得票、規則上3票得票、バローチスターン州議会では1票の得票も無し。エーティザーズ・アヘサン氏は総計124選挙人票を獲得した。イスラマバードを加え4州の高等裁判所の長官が投票所監督の務めを果たし、午後4時に投票が締め切りの後に非公式暫定選挙結果を発表した。投票は午前10時に始まり、午後4時に締め切られた。連邦議会及び州議会議議場が投票所に指定された。連邦議会ではシャーヒド・アフタル・アラヴィー氏がモウラーナー・ファズルッラフマーン氏の、イムラーン・ハタック氏がアーリフ・アラヴィー氏の、スッシー・パレージョー氏がエーティザーズ・アヘサン氏の、それぞれ選挙監視人を務めた。イムラーン・ハーン首相、アサド・カイサル下院議長、サーディク・サンジャラーニー上院議長、アースィフ・ザルダーリー元大統領、シャハバーズ・シャリーフ野党代表、ビラーワル・ブットー・ザルダーリー氏も含め議員たちは無記名投票で投票を行った。

イスラマバード(特別記者):-我が国の新選出第13代大統領アーリフ・アラヴィー博士はこう述べた、「我が職務の宣誓を行いその後5年間国家と国民にご奉仕致します。現時点では、議員宿舎に滞在しております。度を越えたプロトコール(=慣習的な序列上の待遇)は減らします。」と。大統領に選出された後、議事堂内で報道陣との会話の中で次のように述べた、「いと高き神に感謝いたします。パキスタン正義運動の指名候補を当選させて下さいました。また、私を信頼し、大統領候補に指名して下さったイムラーン・ハーン首相に感謝申し上げます。パキスタンのために働く所存です。どうか、至高の神の神佑に与れますよう。パキスタンのために我が身が犠牲になれば、本望です。今回の選挙を我が選挙のように見做し、戦ってくれた仲間全員、また22年に亘り弛まず奮闘してくれた運動員たち全員に感謝申し上げます。また、我々に投票してくれた有権者全員に感謝申し上げます。お蔭で我々は勝利できました。私は祈ります、この5年間の内に貧しい民の運命が変わりますように、また、失業者には職が得られますように。」と。
彼は述べた、「単にパキスタン正義運動の、という訳ではありません、全政党の、そして、パキスタン国民の大統領です。私は全国民の大統領になれるように頑張ります。選挙で我々を応援し、無記名投票用紙に正しい選択をなされた方々に感謝致します。宣誓式には全政党をご招待致します。私は1959年より政治的に全力を尽くして参りました。アユーブ元大統領に反対し、犠牲を払ったこともありました。国民の自覚のあり方に従って、今やあらゆる貧しい人々には食料、健康、職の便宜が与えられなければなりません。病人には治療が必要です。大統領として必要とされればどこへでも飛んでいきます。」と。
彼は述べた、「片方に警備、もう片方にプロトコールがあります。両方とも国民に負担であるというのであれば、減らさなければなりません。警備は合法的で、外せません。一方、プロトコールの絡みでは既にイムラーン・ハーン氏が仰っておられます。私も『プロトコールは減らすべし』と申し上げます。」と。


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翻訳者:露口哲也
記事ID:764