地元住民の警戒で列車が運行停止

2019年06月29日付 Prothom Alo 紙

5日前、鉄橋の上でウポボン急行が事故を起こした。脱線した列車の車両のうち一台は未だに破損した鉄橋の下に落ちたままだ。事故が起きた時点ではそれほど水位はなかった。しかしこの2日間のうちに強い雨が降り土砂崩れが発生したため、鉄橋は今にも水に浸かりそうになっており、水の流れは速い。そんな状況を見て地元の人々は不安になった。この状態で橋の上を電車が通過すればまた事故が起きるのではという心配から、金曜日(6月28日)午後、住民たちは列車の運行を止めた。
しかしマモウロビバジャル県クラウラのボロムチャル地区の人々のその心配は結局現実とはならなかった。鉄道技師たちの調査の結果、鉄橋は危険ではなく列車の運行は可能なことが分かった。技師たちのこの決断で、約3時間後に列車の運行が再開した。

6月23日、シレットからダカに向かっていた都市間急行列車ウポボンが、ボロムチャル駅管内のボロチョラ鉄橋の上で事故を起こした。車両5台が脱線し、うち1台は鉄橋の下に転落したこの事故で、乗客4人が死亡し、百人以上が負傷した。
鉄道および現地の関係者によれば、事故で橋の下の川に転落した車両は昨日の段階でまだ撤去されていない。一方、木曜日の朝からの強い雨と土砂崩れでボロチョラ川の水位が上昇し、落下した車両を越すようになったことから、住民たちはこのために川の通常の流れが妨げられ、橋桁に水が当たることで橋桁下の土が流されて、鉄橋そのものが危機に陥るのではと心配しだした。このことから地元住民たちは昨日昼、シレットからチョットグラム(チッタゴン)に向かっていた都市間急行・パハリカをボロムチャル駅で止めた。住民たちからのボロチョラ鉄橋上の列車の通過停止の要請を受け、駅長と運転士が鉄道当局と協議し、列車の運行を同駅で中断することを決めた。
鉄道関係者によると、ボロチョラ鉄橋を通る列車の運行が止まったことで、シレットからダカに向かうパラボト急行 はシレットのマイジガオンで、チョットグラムからシレット行きのジャララバド特急はクラウラ・ジャンクション駅で運行を停止した。
ボロムチャル駅のショフィクル・イスラム副駅長は夕方携帯電話を通じてプロトム・アロ紙に「地域住民の反対で列車の運行が止められたが、その後鉄道の技術部門の担当者たちが調査した結果、鉄 橋は危険でないことが分かり、午後4時53分にパハリカ急行、5時7分にはパラボト急行が鉄橋を渡って目的地に向かった」と語った。
ボロチョラ鉄橋を管轄する鉄道省クラウラ地区のジュエル・アハモド上級副アシスタントエンジニアは「最近起きた事故のために、地域住民はボロチョラ鉄橋の安全性について不安を抱き、橋の下の水量が増加したこともあって昨日列車を止める行動に出たのだが、鉄橋は危険ではない」と述べた。


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翻訳者:松岡明里
記事ID:837