レイプ殺害後も平然としていたバス運転手のショヘル容疑者
2020年01月15日付 Prothom Alo 紙
19歳の女性モモタ・アクタルさんがバスに乗車した直後、運転手であったショヘル・カーン容疑者はバスのライトを消した。その後、モモタさんはバスの中でレイプされ、殺害された。そして遺体は道の脇の森に捨て置かれた。ダカのサバル郡ダムライ地区でモモタさん殺害の容疑を認めたバスの運転手、ショヘル・カーン容疑者の証言からこうした状況が明らかになった。
1月10日、ダムライ地区ヒジョリコラ公立小学校の西側にある森からモモタ・アクタルさんの遺体が発見された。モモタさんはダムライ地区のビルトレード・ファクトリーの従業員として働いていた。
この事件を担当しているダムライ警察署のラセル・モッラ警部はプロトム・アロに、次のように述べた。「モモタさんがバスに乗車した時、中には他に誰もいなかった。ショヘル運転手はモモタさんが乗るのと同時にバスのすべてのライトを消した。そしてモモタさんをレイプした。このことが皆に伝わることを恐れてショヘル容疑者はモモタさんを絞殺し、遺体を付近の森に放置した。裁判所でショヘル被告はモモタさんをレイプ殺害したことを認め、このように証言した」
モモタさんの自宅はダムライ地区にある。両親とともに暮らし、工場に勤務していた。工場専用のバスを使ってモモタさんは通勤していた。モモタさんの兄であるアロムギル・ホセンさんはプロトム・アロに次のように語った。「モモタは事件当日(1月10日)、午前6時に職場で仕事を始めることになっていた。そのため、モモタさんは早朝4時半に母に付き添われてカタリヤ・マンナン・ミヤ・ライスミールの前まで行った」。そのとき工場のバスが来た。バスの中には他に誰もいなかった。モモタさんの母はモモタさんが工場のバスに乗るのを見送った。しかしその日、モモタさんはいつものように昼に帰宅しなかった。夕方になってから家族はモモタさんを捜し始め、警察に一般捜索願(GD)を出したのだ。
ダムライ警察署のラセル・モッラ警部はプロトム・アロに、モモタさんは携帯電話を使用してなかったと語る。そこで警察は捜索のためにモモタさんの家族から事情聴取を行った。明らかになったことは、モモタさんがバスに乗車したとき、車内には他に誰もいなかったということだ。そのため、ラセル警部らはバスの運転手ショヘル・カーン氏を疑ったが、その時点ではモモタさんの消息は不明だった。周辺地域の徹底的な捜索の末に、午後11時頃モモタさんの遺体が発見された。
ラセル・モッラ警部はまた「ショヘル容疑者はモモタさんが働いていた工場に勤務している」と話す。警察は容疑者の携帯電話を押収した。電話は電源が切られた状態だった。その後警察は容疑者を義父の家で逮捕した。その際にショヘル容疑者はモモタさんをレイプして殺害したことを認めた。
刑事訴訟事件を扱うダカの下級裁判所(CGM)に警察が提出した報告書によれば、ショヘル容疑者の顔面には爪で引っ掻かれた跡が、また右手の親指には噛まれた跡があるという。
ラセル・モッラ警部はさらに次のように語った。「モモタさんを殺害した後、ショヘル・カーン運転手は平然と振る舞っていた。殺害後、再びバスで別の従業員たちを工場につれていき、昼過ぎにはまた従業員たちをバスで各々の目的地まで送り届けた。容疑者は前妻と離婚したのち、7か月前に再婚し、義父の家で暮らしている。性格には大変問題があるということだ」。ラセル・モッラ警部は近く裁判所にこの事件の捜査報告書を提出するとのことだ。
警察や裁判所の関係者によれば、警察はモモタさん殺害に使われたバスを訴訟の物的証拠として押収した。
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翻訳者:大塚圭華
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