バローチスターン州で新たに天然ガス田発見
2021年05月20日付 The daily Jang 紙
石油と天然ガスを巡る現在の危機的状況の中で、バローチスターン州で新たに天然ガス田が発見されたことは国民一同にとって朗報である。石油・ガス開発会社(OGDCL)の専門家たちによる絶妙な計画策定と手腕の結果、ジャンダラーン4の試掘井で1200mの深さまでの掘削の後、天然ガスが発見された。これにより、我が国の炭化水素の存分な備蓄の増加が見込める。同坑井からは初期段階として日量708万立方フィートの天然ガスが産出されることが期待される。これは国内の石油と天然ガスの需要と供給のギャップを埋めるの大いに貢献するであろう。OGDCLは、ガス田探査のオペレーターとして100%のライセンス所有者である。また、この掘削とそのシステムの構築には会社の専門家が全面的に動員された。パキスタンが石油とガスの輸入に何十億ドルもの貴重な外貨を支出する一方、それでもなお国内の需要を満たすことができず、物価高騰が日増しに続いているような状況において、天然ガス田の発見は1つの大きな前進である。専門家によれば、バローチスターンでは現在までに40もの極めて価値のある地下鉱物資源の広範な埋蔵が確認されているという。それらは少なく見積もっても、今後50~100年の間、国内の需要を満たすのに十分な量である。それらの中には石油、天然ガスに加え、金、銀、銅、生鉄、石炭、ウラン、そして何十億ドルにも見積もられる他の鉱物が含まれている。1952年から天然ガスと石炭は大規模に採掘がなされているが、その利益の大半はこれに投資した企業や連邦政府の懐に入っている。必要なのはバローチスターン州の価値ある鉱物資源を利用するために、大規模計画が着手され、それによって得られる収入から多額の費用が州の人々のために投ぜられることである。これにより我が国の経済が強固なものとなる一方、同州に燻る疎外感を終わらせる一助になるであろう。
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翻訳者:山本星玲奈
記事ID:952