欧州人権裁判所について(Milliyet紙)
2005年05月16日付 Milliyet 紙

 欧州人権裁判所は、EU加盟とは切り離せない存在となった。トルコは、欧州人権裁判所の判決に沿うことがEU加盟プロセスに大きな影響を与えると考えている。来期には、ターバン・宗教教育・不可侵・得票率・所有権・村への帰還などの問題に判決が下される。これらの判決は政治分野のものではあるが、トルコの法的観点からも、とても重要なものになるだろう。

 公正発展党政権は、これらの問題において必要とされる法的措置が実現されるように、政治的契約を結んだ。トルコでは解決不可能な多様な問題が欧州人権委員会に申請されたことは、トルコが自国の司法制度を見直すことにつながった。

 訴訟の数は、長期にわたり徐々に増えてきている。しかし、この事実に対しイブラヒム・カボール教授は、“トルコが欧州人権裁判所と正面から向かい合うようになったゆえに訴訟の数が増えている”と述べた。

 今日、欧州人権裁判所は、トルコの上告裁判所のような存在になっている。



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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:82 )