イラン=パキスタン=インド間ガス・パイプライン構想に対するパキスタン側の立場とイラン側の反応 シャルグ紙
2006年01月23日付 Sharq 紙

2006年1月23日付シャルグ紙4面

【レザー・ザンディー】パキスタン首相が国連事務総長との会談の際に、《イラン=パキスタン=インド間ガス・パイプライン敷設プロジェクト》について触れた発言が、昨日他紙を賑わせたが、イラン石油省国際問題担当次官はこのことについて、「われわれは報道されている内容について、パキスタン政府当局から公式な形では聞いていない。先方の呼びかけにより、《平和パイプライン》構想をめぐって、本日第5回目の二国間交渉がイスラマバードにて開始される予定だ」と述べ、目立った発言を避けた。

 モハンマド=ハーディー・ネジャード=ホセイニヤーン石油省国際問題担当次官は昨日夕方、パキスタン側の招きで、イスラマバードへ向かった。

 パキスタンのショーカト・アズィーズ首相は2日前に、「イランに対して何らかの経済制裁が発動された場合、パキスタン政府は、総工費74億ドルのガス・パイプライン敷設プロジェクトについて、イラン側との交渉継続を断念するつもりだ」と発言していた。

 またISNA(イラン学生通信)は昨日、「われわれはパキスタン国民の利益に沿うような決定を下すことになるだろう。情勢が変化している時には、当然どのような決定あるいは決議が提起されるのかを見極め、それに応じて何らかの戦略を立てるなり、あるいは既存の戦略を踏襲するなりする、ということになるであろう」との同首相の発言を伝えている。

 ショーカト・アズィーズ首相はまた、「インド、パキスタン、イラン3カ国の政府当局は来月にも会談を行い、パイプライン敷設プロジェクトに関してさらに交渉を続ける予定だ」と語った。

(後略)

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:1770 )