イラン、アメリカと直接協議する用意
2007年04月29日付 E'temad-e Melli 紙

 「イランは米政府と直接協議する用意がある」。ハビエル・ソラナEU共通外交・安全保障政策上級代表は、イラン国家安全保障最高評議会のアリー・ラーリージャーニー書記とのアンカラでの二日間にわたる会談の後、このような結論を携えて、次にワシントンを訪問する予定である。同代表によると、「ラーリージャーニー書記との会談の結果、イランにはアメリカと直接協議する用意があるということが分かった」という。

 月曜日にコンドリーザ・ライス米国務長官を訪問することになっているソラナ上級代表は、ブリュッセルでの米欧関係年次安全保障会議で、アメリカ政府に対し、イランの核計画や中東の安定のための諸問題に関してイランとの直接協議に入るよう求めた。

 同代表はまた、「アメリカ政府のイランに対する敵意は、対話へと導くことなど不可能な国としてイランを理解する立場を強化するだけである」とも述べた。

 ソラナ上級代表はさらに、ライス国務長官他アメリカ政府関係者に対し、主にイスラエルを標的としたイラン政府のの過激な言葉など無視して、地域の安定にとってのイランの重要性を認めて、同国との対話の可能性を検討するよう求めた。

〔中略〕

バーホナル副議長「イランはアメリカとの協議に入る用意がある」
 第7議会のモハンマドレザー・バーホナル副議長は、ソラナ上級代表がアメリカに対してイランとの協議を促したことを受け、次のように述べた。「ウラン濃縮活動の停止以外の問題について議論するのであれば、アメリカとの話し合いも可能だ」。

 バーホナル副議長は、EUの外交責任者であるソラナ代表が、アメリカに対してイランと協議するよう促す発言を行ったことについて、次のように述べた。「もしアメリカ当局、特に我々が話す相手となるアメリカ議会関係者が、イランの立場を聞き、その上で政策判断を行いたいと考えているのであれば、われわれの側としてもアメリカとの話し合いに入る用意がある」。

 バーホナル副議長はその一方で、「しかし、もしアメリカが自らの〔中東における〕覇権やウラン濃縮活動停止を〔話し合いの中で〕追求するならば、その議論はもう済んでいる」と明言し、その上で次のように続けた。「我々の見解では、ウラン濃縮活動の停止は話し合いの対象とはなりえず、協議の議題とはならないが、その他の問題に関しては、問題ないと考える」。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:10788 )