ウルミエ湖に横断高速道路と鉄道が建設へ:自然環境に深刻な影響も
2007年07月01日付 Hamshahri 紙

【都市部】環境問題の専門家たちの度重なる反対にも関わらず、道路運輸省はウルミエ湖横断道路を拡張し、二車線の高速道路に改修する方針だ。

 本紙記者の報告によれば、横断道路の二車線化に加え、ウルミエ湖を横断する鉄道の敷設も予定しているという。

 この報告によると、これまでの細い横断道路もウルミエ湖の自然環境に取り返しのつかない損害を与えてきており、まさにこうした理由から、環境問題の専門家や環境保護団体からの度重なる激しい反対に直面してきた。道路運輸省の新しい計画が持ち上がったのは、まさにこうした状況下でのことだったのである。

 現在ウルミエ湖の面積は、十年前と比較して約30%減少しており、湖岸の後退により、湖周辺の港湾・観光施設は利用されることなく放置されている。

 ウルミエ湖はイラン国内で最も大きな湖であり、とりわけ美しい自然景観と生物の宝庫という点で、世界に類を見ないとされている。この湖は観光的価値に加え、イラン北西部の生態系と気候のバランスにおいても、同様に重要な役割を持っている。

 環境問題の専門家たちの再三の警告に対して道路運輸省が無関心を決め込み、ウルミエ湖の環境を破壊する横断道路の建設を強硬に主張する要因として、地方当局からの圧力があるのではないかと言われている。

 この横断道路の拡張に対し、環境問題の国際機関からは何らかの反応が起こることも予想される。

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( 翻訳者:白峰侑子 )
( 記事ID:11307 )