駐サウジ・スウェーデン大使、風刺画問題で謝罪
2007年09月13日付 Hamshahri 紙

【ハムシャフリー・オンライン】駐サウジアラビア・スウェーデン大使は、スウェーデンの新聞に預言者ムハンマドの侮辱的な風刺画が掲載された問題について謝罪した。

 AFP(フランス通信社)によるこのニュースを伝えたファールス通信によれば、イスラーム諸国会議機構は、2007年9月12日水曜日の声明の中で次のように表明した。

 「Jan Thesleffスウェーデン大使は、アラブ首長国連邦の都市ジッダのイスラーム諸国会議機構事務局でエクメレッディン・イフサンオール事務総長と会談し、あの醜い侮辱ののちに起きた一連の騒動に対し謝罪を述べた。

 預言者の侮辱的な風刺画は、今年8月18日にNerikes Allehanda紙に掲載されたもので、イスラーム教徒らを激怒させた。サウジアラビアのイスラーム教徒らは二度にわたり抗議行動を行った。また、エジプト、イラン、パキスタンが、相次いで公式に抗議の意をスウェーデン政府に対して表明したほか、アフガニスタンとヨルダンの宗教指導者もこの風刺画を非難した。 

 なお、イスラーム諸国会議機構の声明では次のように述べられている。「イフサンオール事務総長は、表現の自由という名のもとにおこなわれたこの挑発的な行為に対して懸念を表明し、こうした行為は、国際社会を対立と分裂に陥れるものであると発言した。」



訳註:問題の風刺画は、預言者とおぼしき顔に犬の胴体をつけたイラストで、スウェーデン人芸術家Lars Vilksが作成したもの。芸術家本人のHPにも件の風刺画が掲載されている[http://www.vilks.net/?p=970]。

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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:11911 )