「イラン・イラク鉄道」建設計画、第二段階へ
2007年09月24日付 Hamshahri 紙

【ハムシャフリー・オンライン】今年末(訳注:西暦2008年3月頃)に「イラン・イラク鉄道」敷設が終了すれば、カスピ海と中央アジア・カフカス諸国、および、地中海とを結ぶ鉄道網が完成する。

 バグダードからの報告によれば、イラク領域内で始まった同計画の第二段階は、シャラムチェからバスラまでの35キロの鉄道敷設であり、あと5ヶ月で完成する予定である。〔※註:シャラムチェは、イラクのバスラに最も近いイラン側の国境の村として知られる。イラクはイラン・イラク戦争の際に、この村をイラン侵攻の拠点の一つとした〕

 同鉄道敷設計画の第二段階で最も重要な箇所は、アルヴァンド川(訳注:「シャットル・アラブ川」のペルシア語名)に架かる部分である。第二段階の総工費は1億1000万ドル(約115億円)にのぼり、イラン企業がこれらを請け負っている。

 また、「イラン・イラク鉄道」建設計画の第一段階は、ホッラムシャフル(訳注:イラン南西部、イラク国境付近の都市)からシャラムチェへの15キロの鉄道敷設であり、同区域の工事は、すでに最終段階に入っている。

 上記の鉄道建設により、イランとイラク、シリアの鉄道網がつながることに加え、同鉄道によりカスピ海-地中海間の物資輸送が可能となる。

 駐バスラ・イラン総領事のバーグバーン氏は、「イラン・イラク鉄道」建設をイラクでのイランによる10億ドル(約1150億円)に及ぶプロジェクトの一環であると述べ、次のように発言した。「この鉄道網を介して、イラクは、自国の産品を中央アジアやパキスタンに輸出することができるようになる。」

 さらに、同総領事は、「イラン・イラク鉄道の建設は、両国の関係強化につながるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:12003 )