サファヴィー顧問「敵の侵略に対するイランの回答は予想外のものとなるだろう」
2007年10月10日付 Iran 紙

【政治部】サファヴィー全軍総司令官軍担当上級顧問は、我が国の防衛能力の高さに言及した上で、「敵のあり得べき侵略に対するイランの回答は、歴史に残る予想外のものとなるだろう」と語った。

 ファールス通信の報道によると、ラヒーム=サファヴィー司令官(少将)は米軍との直接的な戦闘によってペルシア湾で殉教した革命防衛隊海軍の隊員〔※〕らの記念式典で、「《聖なる防衛》〔=イラン・イラク戦争〕の時代、東西両陣営からさまざまな武器・装備を調達したイラクが、戦争の勝者となるものと予想されていた」と指摘した上で、「アメリカは〔イラクに荷担することで〕、地域諸国を支配していた王制と不法なシオニスト体制を終焉に導きつつあった革命のエネルギーと力を制御し、排除しようと考えていたのである」と述べた。
〔※訳注:イラン・イラク戦争末期の1987年の一時期、米軍はペルシア湾で機雷を敷設していたイラン軍に対して攻撃を加えるなど、米イラン間で小規模な戦闘が数回勃発した。この記事で指摘されている「米軍との直接的な戦闘」とは、このことを指すものと思われる〕

 同司令官はさらに、フランスのような国は戦闘機をフランス人パイロット付きでイラクに貸し出していたと指摘、その上で「ハラブチェ〔※イラクが化学兵器を用いてクルド人を虐殺したとされる町〕で丸腰の市民5千人が虐殺されても、人権の守護者を自認する人々はイラクの罪深き連中に対して抗議の声を上げようともせず、革命を滅ぼすために何が行われようと、サッダームにフリーハンドを与えたのである」と続けた。

 サファヴィー少将はさらに、「聖なる防衛で殉教した殉教者たちの芳香と〔ホメイニーの〕《法学者の監督》論の導きによって、イスラーム世界とその他の諸国民は目を覚ました。今や彼らは、自らの独立と自由のためにすでに動き始めている」とも語った。

 我が国の軍は脅威に対してどのような備えをしているのか、ある学生から質問を受けたサファヴィー顧問は、それに対し「アフガニスタンやイラク、ボスニア、コソヴォでアメリカが行った戦争について、われわれは研究を行った。われわれはそこで得られた経験を活用し、それに基づいて、戦術や装備をチェックしている」と回答した。

 同顧問は、対イラン攻撃の可能性について、次のように語る。「アメリカには軍事的な余力など残っていないし、財政的・経済的にも新たな戦争を始めることなど不可能だろう。しかしその一方で、われわれは注意を怠ってはおらず、しっかりとした準備を整えている。もし彼らが愚かな行動を取るようなことがあれば、イランの回答は強烈で、予想外の、歴史的なものとなるであろう」。

 2千万人規模の軍隊の創設について質問を受けたサファヴィー司令官はまた、「バスィージ〔動員志願兵〕は信仰と責任感だけでなく、高い学術的能力を備えている。バスィージを活用すればするほど、われわれのポテンシャルはなおいっそう高まる」と語った。同司令官はその上で、大学生バスィージの力を活用しつつ、つねに正義の道を歩み、〔ホメイニーの〕《法学者の監督》論に忠実に従うよう、学生らに呼びかけた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:12126 )