モフセン・マフマルバーフに金鹿賞、ハナー・マフマルバーフにユニセフ賞が授与
2007年10月22日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】審査員長を務める為に、ウクライナ・キエフで開催されたモロディスト国際映画祭に出席したモフセン・マフマルバーフは10月20日、芸術活動に捧げた半生が評価され、金鹿特別賞を受賞した。この賞はウクライナ大統領より授与された。また一方で、ユニセフはローマ国際映画祭にて、イランの18歳の映画監督であり、映画『ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた』の制作者であるハナー・マフマルバーフにPaolo Ungari特別賞を授与した。

 ハナー・マフマルバーフはベルギーで開かれたゲント国際映画祭から戻ったのち、ローマ国際映画祭に参加する為、10月19日金曜日イタリアに向けて出発した。ユニセフの審査員や関係者はこの特別賞授与に際し、ハナー・マフマルバーフが子供たちの状況に対して従来とは異なった観点と人道的な視点を提示したことを高く評価した。

 ハナー・マフマルバーフは受賞後、審査員らへの感謝のスピーチで次のように述べた。「この映画が世界中の子供たち、特に、世界の国々が起こした戦争の暴力に苦しんでいる、罪のない子供たちの状況改善の一助となることを望みます」。

 10月18日から27日までイタリアで開催される第2回ローマ国際映画祭のメインであるコンペティション部門では、今年世界各国から出品された22作品が競い合う予定だ。イランからはハナー・マフマルバーフの作品『ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた』がコンペティション部門に出品されている。この作品はローマ国際映画祭の前にも、トロント国際映画祭、サン・セバスチャン国際映画祭、ユーラシア国際映画祭、ゲント国際映画祭で上演されており、サン・セバスチャン国際映画祭では審査員特別賞とスペイン・テレビ賞を受賞している。

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( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:12233 )