ヴェラーヤティー「アメリカは地域の解体を狙っている」
2007年10月30日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】ヴェラーヤティー最高指導者政治顧問は「世界の抑圧体制は、イスラーム諸国の資源を支配するために、地域の解体を狙っている」と指摘した。

 イラン国営通信の報道によると、アリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者顧問はゴムの「ホメイニー高等マドラセ」内のイスラーム・シーア派戦略研究所で開かれた学術会議で、さらに「抑圧体制は政治的圧力をかけたり、戦争を強要したり、〔他国の領土を〕占領したりすることで、地域のイスラーム諸国の解体と堕落の拡大を図っている」と付け加えた。

 同氏はその上で、「一部のアフリカ諸国では食糧不足に直面しているというのに、パンよりも反道徳的な映画の方が安いといった事態が生じている。このことは、抑圧体制が世界、特にイスラーム諸国に堕落を蔓延させようと、密かに計画を立てていることを示すものだ」と指摘した。

 ヴェラーヤティー氏はさらに、「アメリカはイラクに大量破壊兵器があると言い、またイラクに民主主義を樹立すると言って、同国を占領した。そして今日、彼らは自らの利益ために、公然とイラクの占領を継続している」と語った。

 ヴェラーヤティー氏はアメリカ上院でイラク解体案が承認されたことに触れ、このようなことはアメリカを支配する二大政党のいずれもが望んでいることに他ならないとした上で、「アメリカはソマリアやスーダン、パレスチナといった国々に分裂を引き起こし、二つの政府を作り上げることで、自らの利益を追求している。彼らは今や、同じ計画をレバノンやイラク、アフガニスタンといった国々で実行しようとしている」と指摘した。

 ヴェラーヤティー革命最高指導者顧問はその上で、国民的統一とイスラーム的団結を護持し、抑圧体制の陰謀に対して自覚と警戒を保つことで抵抗するよう、ムスリムたちに呼びかけた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
関連記事(イラン国会議員215名が声明「CIAはテロリスト」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12337 )