イラン国会のユダヤ教徒議員、イスラエルの移住の呼びかけに反発
2007年11月25日付 Jam-e Jam 紙

 イラン国会のユダヤ教徒代表議員は、「居住地を選択する権利は金で売り買いされるようなものではない」と述べ、シオニスト体制がイラン在住ユダヤ教徒に対して国籍の変更を煽っていることに対して反発した。

 イラン国会ユダヤ教徒代表のモリス・モオタメド議員は、「アスレ・イラン」とのインタビューの中でこのように述べた上で、さらに次のように語った。「もちろん、ユダヤ教徒をイランから移住させることを目的として、〔イスラエルは〕これまでさまざまな約束を〔イランに住むユダヤ教徒に対して〕ちらつかせてきたのであり、これは新しいことではない。実際過去にも、イランからイスラエルへの移住に対して、高額の報酬が提示されたことがある。しかし自らの居住地を選択し移住するかどうかを決めるのは、ユダヤ教徒の自由であり、信条の自由と居住地の選択権は、いかなる値段によっても売り買いできるようなものではない」。



訳注:革命前の1976年の国勢調査によれば、イラン在住のユダヤ教徒は約6万人であったが、1996年の国勢調査では1万3千人程度まで落ち込んでおり、多くが革命後アメリカやイスラエルに移住したと考えられている。なお、2000年から2007年までイスラエル大統領を務めたカツァブ氏はイランのヤズド出身。また、イスラエルはアラブ系住民の人口増加に危機感を強めており、ユダヤ教徒のイスラエルへの移住を積極的に推し進めている。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12531 )