「家庭と性的健康」会議議長:離婚原因の50パーセントは性的困難
2007年11月28日付 Jam-e Jam 紙

【社会部】離婚の原因の50~60%は、男女のそれぞれ30%以上に広まっている、性的困難や性的障害である。しかし、この大きな社会問題を解決するための措置や専門機関は国内には全く存在していない。

 ファールス通信が伝えたところでは、カーゼム・フォルータン氏は、児童青少年情操教育協会文化芸術創造センターで、一人の政府関係者も出席することなく開かれた、第三回「家庭と性的健康」会議において、この事柄について発言し、以下のように述べた。「女性・男性の約30%が何らかの性障害に直面している」。

 「男性の性的不能や早漏、女性の不感症が最も多く見られる性的障害であり、残念ながら多くの夫婦はこうした障害の存在を知ることなく、このことに起因する口論や不和から、結果的に離婚に至っている」。

 彼はさらに、「残念ながら国内ではこの問題のための措置は全く採られておらず、それに対処するための国の機関や協議会もない。最大でも社会の7%の人々しか影響を被らない、糖尿病のような問題のためには、あれほどの国の措置や会議が存在するというのに」と付け加えた。

 「糖尿病患者においてさえ、その約30%は糖尿病に起因する性障害をも患っているが、糖尿病治療は性的障害を無視している」。

 彼によれば、「この大きな社会問題を制御するための根本的な解決方法は、まず、この問題を扱うために必要な計画を立て、それを全国レベルで実行できるような、家庭の健康に関する国民協議会を組織し、結婚前、さらには結婚後においても、家族の教育を義務化しなければならない」。

 「性的障害を持つ人々の治療のためには、家庭健康診療所を全州に設ける必要もある。現在、このような病院はテヘランに1つあるのみである」。

 彼は続けて述べた。「性的倒錯を避ける為に、小中学校の早い段階から、それぞれの年齢の問題や必要性に見合った性教育を行わなければならない。文化、宗教の基本を考慮した性的問題についての教育のための計画が明文化され、医療、文化、社会の全ての責任機関がこのことを真剣に受け止めれば、この問題の大部分を解消することができる」。

 「残念ながら、この問題への無関心が、年間17%という離婚者数の増加の原因になっており、結婚と離婚の関係について説明した種々の統計によると、イランにおける結婚者数の10~20%が離婚に終わっている」。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:12567 )