「離婚の半数は性的困難に原因がある」:《家庭の健康診療所》所長が明らかに
2008年04月06日付 Jam-e Jam 紙

《家庭の健康診療所》所長のカーゼム・フォルータン氏は国内における離婚件数増加に懸念を表明し、夫婦の離婚原因の半数以上は性的困難にあることを明らかにした。彼はこの問題の解決のために、イランでの性的困難に対する意識の改革や結婚後の教育、家庭高等協議会の設立を求めた。

 フォルータン氏はイラン学生通信(ISNA)との会見で次のように述べた。「一部の調査によると、さまざまな理由により家庭裁判所で行われた離婚訴訟のうち、少なくとも50パーセントは性的困難に原因がある。夫婦間の性的困難が解消された家庭では、家族内での問題が収まる可能性も高くなることが、経験により明らかとなっている」。

 彼は続けて、「性的困難があったり、夫婦間の結婚生活や愛情関係が適当でない家庭では、子供の教育がうまくいかず、子供たちは文化的・倫理的に逸脱しがちである」とも語った。

 家庭の健康診療所所長はこれらの理由から、他の必要な検査と同様に結婚前の相談を〔結婚前の男女に〕義務化する必要性を強調し、この点について結婚高等協議会の設立を求めた。

 シャーヘド大学学術委員会委員でもあるフォルータン氏は、結婚前の相談はより幸福で健康的な生活を始めるために極めて重要であるとした上で、次のように述べた。「国内における離婚件数増加を考慮すると、家庭相談はサラセミアの検査よりもはるかに重要だ。なぜなら日常生活で問題が発生すると、潜在的にも顕在的にも莫大な費用を社会に強いることになるからだ。この費用は、サラセミアに罹った患者一人に費やされる金額よりもはるかに大きい」。

 彼は、離婚した男女は日常生活で強い精神的苦痛に直面するとし、「このような人々は離婚後、自信を失い、再婚に対してひどく不安を抱き、ときに自分を社会の厄介者だと思うこともある」と指摘した

 彼はさらに「また離婚によって、労働や社会・文化といった分野での能率が低下し、子供の教育にも取り返しのつかない害がもたらされる」と続けた。

〔後略〕

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( 翻訳者:五味竜彦 )
( 記事ID:13616 )