テヘランでガソリンを求める長蛇の列が発生:政府の新たな施策が原因(2)
2008年04月22日付 E'temad-e Melli 紙

「ガソリンを求める長蛇の列が発生:政府の新たな施策が原因(1)」の続き

 同会長の話では、政府はこの法令を彼らと相談することなく決定したという。この報道によると、ガソリンスタンドでは〔ガソリンを求める〕列が数キロメートルにわたって伸びる一方で、ガソリンスタンドの多くは自動車へのガソリン供給を停止し、人々の抗議に対しても、「我々が確保しているガソリンはなくなってしまった」とだけ述べて、取り合おうとしなかったとのことである。

 しかしナーセル・ライースィーファル会長はエッテマーデ・メッリー紙とのインタビューで、ガソリンスタンドでガソリン不足が生じているとの報道を否定しつつ、次のように述べている。「ガソリンスタンドが営業停止したのはガソリンが不足したためではなく、むしろオルディーベヘシュト月初めから始まった政府用車両への《自由ガソリン》の供給が、ガソリンスタンドの従業員たちを混乱させてしまったことに、その原因がある。というのも、政府用車両を持っている多くの人々からガソリンの購入について問い合わせが来たが、それら全てに対応することは不可能だからである」。

 同氏はさらに政府職員用の証明カードには多種多様な種類があると指摘した上で、「この種の証明カードは種類が多いために、それらが本物であるかどうかを正確に見極めることが難しくなっている。一般的に自由ガソリンを提供するにあたってこのような方法を用いるのは、適当ではない」と付け加えている。

〈中略〉

 このような中、我が国のガソリン消費量は先週4億7590万リットルに達し、その前の週(4億5250万リットル)と比較すると、2340万リットルの増加となった。

 さらにテヘランのガソリン消費量もまた、先週8930万リットルに達し、一日当たりのガソリン消費量の平均は1207万5千リットル〔訳注:1275万リットルの誤り〕であった。この間におけるテヘランのガソリン消費量は、その前の週の(8350万リットル)と比較すると、580万リットル強の増加であった。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
テヘランでガソリンを求める長蛇の列が発生:政府の新たな施策が原因(1)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:13721 )