情報相「シーラーズでの爆破事件にアメリカの影」
2008年05月15日付 E'temad-e Melli 紙

【政治部】情報相はラシュトにあるロシア領事館爆破計画を未然に防いだことを明らかにした。

 全国検察庁合同会議に出席したモフセニー=エジェイー情報相は、テロリストらは在イラン・ロシア総領事館を爆破する計画を立てていたと指摘した上で、「そうすることで、彼らはイランと周辺諸国との関係を何とかして悪化させようとしていた。彼らは自らの目的を達成するために、総領事館を爆破するための機器類を〔イランに〕持ち込んでいた。この件については、現在調査中である」と語った。

 イラン学生通信の報道によると、情報相はまた、シーラーズでの爆破事件の首謀者の一人が逃亡を図っていたとした上で、次のように述べた。「もし関係各機関の間での協力・協調がなければ、この人物は逃亡に成功し、あるいは別の事件を起こしていたであろう。しかし治安維持軍はテヘランで適切に動き、また情報省も最大限の努力を怠らなかった〔ことが、首謀者の逮捕につながった〕」。

〔中略〕

 同相は自らの発言の別の箇所で、アメリカは明らかにイランに敵対するテロリストたちを訓練ならびに装備の面で支援していると指摘した上で、次のように述べた。「アメリカはテロとの闘いを目的に、ムスリムの国を占領しているのだと声高に叫んでいる。しかし現在、我が国の西部で〔テロ行為に関わっている〕連中や東部で悪事を働いている暴徒たちを支援し、戦術的な観点からイスラームへの支持を表明している人なら誰であれテロの対象としているのは、アメリカである。彼らはこれまで何度も、このような問題を大っぴらに起こしてきた」。

 モフセニー=エジェイー情報相はその上で、「現在アメリカの指示で、〔イランで活動する?〕一部のテロリストはイラクで支援を受けている。最近でも、シーラーズのホセイニーイェで起きた爆破事件に関与した連中は、直接アメリカから指導を受けた人々であった。彼ら〔=爆破事件の実行犯たち?〕に爆弾の使い方や秘密工作の方法、逃亡の仕方を教え、事を起こした後の逃亡の準備、必要な装備や資金面での支援などすべてを用意したのも、彼ら〔=アメリカの支援を受けている人々〕であった。そして彼らは実行命令をアメリカから受けていたのである」と指摘した。

〔中略〕

 情報省はまた会議の傍らで、シーラーズでのテロ事件に関連して、これまで15名が拘束されたことを明かし、「これら15名は全員イラン国内の人間で、この問題で外国籍の人物は入国していない」と語った。

〔中略〕

 同相はまた、イラン南東部で衝突が発生し、陸・空軍部隊が24時間態勢で警戒に当たっているとの報道を確認した上で、詳細を語ることなく、ただ次のように述べた。「2週間前、治安部隊とバルーチアーバードの暴徒らとの間で、流血事件が発生した。ただし、この衝突は激しいものではなかった」。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13844 )