5万トマーンの「イラン・チェック」、5月14日よりお目見え
2008年05月08日付 Jam-e Jam 紙


【経済部】中央銀行は5万トマーン〔約5600円〕相当の新「イラン・チェック」をオルディーベヘシュト月25日〔5月14日〕から発行することを発表した。

 中央銀行広報局の発表によると、イラン・チェック生産・発行システムの改善に関して下された決定を受ける形で、同小切手のデザイン、準備、印刷、ならびに生産の各工程が中央銀行紙幣・貨幣生産機構にて実施され、これまでに十分な数の同小切手が関係機関のもとに届けられたという。同小切手は87年オルディーベヘシュト月25日から政府系銀行ならびに民間銀行に引き渡され、一般市民に提供される予定とのことである。

 今回の措置は、市民が安心して使うことのできる交換手段を提供し、かつ現在の「チェック・プール」〔の乱発〕によるインフレを防止することが狙い。同時に、市民の間に流通しているイラン・チェックの安全率を向上させることも、今回の措置の動機となっている。

 イラン・チェックは徐々に、現在社会に流通している銀行発行によるチェック・プール類の代替手段となることが予定されており、旧チェック・プールは今後回収が進められるが、それまでは問題なく使える。

 イラン・チェックは、5万リヤール〔約560円〕紙幣と同様に、紙の材質やデザイン、印刷などの点で、安全面から必要な特長をすべて備えている。中央銀行が発行するイラン・チェックの透かしとして、有名なイラン詩人フェルドウスィーの肖像画が用いられており、また同小切手の紙の製造の際にはセキュリティー上の「糸」が二本織り込まれている。

 今回の5万トマーン相当のイラン・チェックの表面には、イマーム・レザーの聖廟の絵が描かれ、その横には唐草模様のデザインが、また中央には「イラン・イスラーム共和国中央銀行」のマークが配置されている。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:13965 )