ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者、ハマースのハーリド・マシュアル氏と会談「シオニストは現在もっとも弱い立場に置かれている」
2008年05月28日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイーは昨日、ハマース政治局長のハーリド・マシュアル氏とその随行団との会談の中で、シオニスト体制と力に物言わせる列強、ならびにその友人たちによる厳しい圧力と空前の犯罪行為に対するパレスチナ国民と抵抗勢力、及びハマース政府の断固とした抵抗を賞賛し、次のように強調した。「神の恩寵により、表面上敗北知らずだったシオニストという敵は、現在もっとも弱い立場に置かれている。彼らは、寄る辺なき孤独の、しかし同時に忍耐強く抵抗をやめようとしないパレスチナ国民との対決において、無力感を強めている」。

 ハーメネイー最高指導者は続けて以下のように述べた。「驚くべき犯罪行為、比類なき悲劇の数々にも拘らず、山のように揺らぐことなく抵抗を続けるパレスチナ国民に、神の祝福あれ」。

 イスラーム革命最高指導者はパレスチナに自由をもたらす唯一の方法は、信仰心を伴った抵抗に他ならないと強調し、「ハマースの責任者たち、そしてパレスチナ人民によって選ばれた政府を率いるハニーヤ首相が取っている態度も、非常に勇敢かつ確固としたものであり、喜ばしい限りである」と語った。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、パレスチナ人民の現状、特にガザ地区の非人道的な包囲と同地区の女性や子供たちをはじめとする無防備な人々に対して毎日のように起きている殺戮に、極めて強い憂慮の念を表明し、付け加えた。「この悲劇の舞台は極めて痛ましく、悲しむべきものであるが、あらゆる種類の支援や経済的・軍事的・政治的・プロパガンダ的な便益を享受しているシオニスト収奪体制に対して、虐げられしパレスチナ人民が示している抵抗は、希望を呼び覚ますものであり、神の約束が〔間もなく〕実現されることの明確な現れである」。

 最高指導者はこれについて、さらに次のように指摘した。「パレスチナ問題、パレスチナ国民を前にしたシオニストという敵ならびに強権的列強の無力さ、そして過去30年にわたる圧力にも拘らずイラン国民が想像する以上に日増しに成し遂げられる〔イランの〕進歩は、神の約束をはっきりと説明するものである。すなわち、もし神の宗教を助け、そのために抵抗すれば、神もあなた方を助け、勝利を与えるであろう、ということだ」。

 イスラーム革命最高指導者はまた、神のために抵抗することには犠牲が伴うと強調し、付け加えた。「神の道を歩み、あらゆる困難に耐える人々は、神の御許で誇り高く顔を上げるであろう。しかし、抵抗以外の道を選んだ者たち、彼らもまた犠牲を払うが、神の御許で恥じ入って顔を下に向けることになるであろう」。

 この会談においてハマースのハーリド・マシュアル政治局長は、最新のパレスチナ情勢、特にガザ地区の極めて悲惨な状況について説明しつつ、「パレスチナ国民は、あらゆる圧力にも拘らず、自身の抵抗を誇りと感じ、いかなる状況においても、抵抗とジハード、ハマース人民政府に対する支持をやめようとはしないであろう」と強調した。

 同局長はまた、ことばでは説明できないほど殉教志願の精神がパレスチナの若者の間に広がっていることを指摘し、「パレスチナ人民、特に若者らの強い決意と意思は、パレスチナの抵抗力を激烈に高めている」と語った。

 マシュアル政治局長はまた、〔ラフサンジャーニー〕公益判別評議会議長、及び〔シャーフルーディー〕司法権長とも個別に会談を行った。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:14045 )