いまだ続く投石刑の執行
2008年07月21日付 E'temad-e Melli紙

第6期国会のある国会議員がイラン・EU間の人権協議の終了を明らかにし、それを受ける形で、司法権長により投石刑執行停止命令が発出されたとの報道がなされてから6年が経った。しかし、その4年後にマシュハドの墓地で投石刑が執行されようとは、誰が予想しただろうか。

 当初この報道は司法当局者により否定されていたが、事実はこれらの否定をすべて覆すものだった。最終的に報道は肯定され、国内での投石刑の復活に対する懸念が沸き起こったのである。(‥‥)

 司法権長がガズヴィーン州司法総長に対して、ジャッファル・キヤーニー〔男〕とモキャッラメ・エブラーヒーミー〔女〕に対する投石刑の執行停止を明確に求める書簡を発出したにもかかわらず、その後、昨年のホルダード月27日(2007年6月17日)朝、ターケスターン検察支部の決定により、いとも簡単にガズヴィーン州ターケスターン市においてジャッファル・キヤーニーに対する投石刑が執行されたことで、この懸念はさらに強まった。

 刑の執行から2日後、司法権報道官のアリーレザー・ジャムシーディーは、刑執行を担当した裁判官とターケスターン市の司法当局者が司法違反の容疑で立件される見通しを明らかにしたが、時すでに遅し、ターケスターン州にて2人の被告のうち1人が投石刑に処されてしまった後のことだった。

 今日に至るまで、上述の違反容疑に関する調査の進捗状況については、何ら新しい情報は明かされていない。しかしこのことをきっかけに、女性の権利保護を求める活動家や本件の担当弁護士らが、残り1人の被告の(投石刑執行の)恩赦を命じる直接的かつ明快な通達の発出を司法権長に早急に求める結果となったことも事実だ。

 そして本件の担当弁護士であるシャーディー・サドルやサイード・エグバーリーらによる継続的な活動の末、ついにこの請願は1386年末〔2008年3月中旬頃〕に実を結んだ。ハーシェミー=シャーフルーディー司法権長がモキャッラメ・エブラーヒーミーの恩赦を求める請願書に同意し、同被告は8年ぶりに刑務所から釈放されたのである。

 法律家や女性の権利保護を求める活動家の当時の喜びは、しかし1387年の年明け〔2008年3月22日〜〕とともに最高潮に達するどころか、あっという間に終わりを告げてしまった。というのも、再び気がかりなニュースが飛び込んできたからである。(‥‥)

恩赦審査委員会、被告の恩赦を認めず

 昨日(7月20日)、「ボランティアで活動を行う弁護士ネットワーク」は、8人の女性と1人の男性に対する投石刑が執行される可能性があると発表した。(‥‥)

 マルヤム・キヤーンエルスィー、モハンマド・モスタファーイー、ジャッバール・スーラティー、シャーディー・サドルらは、上述の情報を明らかにする以前から、記者らに次のように指摘していた。「これらの問題は氷山の一角にすぎない。おそらく全国で投石刑を宣告された被告人の数は、同ネットワークと女性の権利保護を求める活動家らにより明らかにされた事例の数を上回るであろう」。

 コブラー・N、イーラーン・A、ショマーメ・Q、ゾフレとアーザル・K兄弟、アシュラフ・K、ヘイリーエ・V、レイラーグとアブドッラー・F兄弟。彼ら・彼女らは投石刑を宣告された者たちの名前である。これまでの追跡調査から、各被告らはできるだけ早い時期に投石刑に処される方向で事が進められている模様だ。

 13年前からタブリーズ中央刑務所に収監されているコブラーの弁護士、マルヤム・キヤーンエルスィーは、上述の受刑者らの恩赦を求める公式な請願書の公開を前に、次のように述べた。「女性活動家のグループが、ボランティアで活動を行う弁護士らの協力を得て(‥‥)司法権長から被告人らの放免ないし恩赦を命じる判断を得るまでに2年近くを要した。そして、これまでに5人の男性と1人の女性が投石刑の執行を免れている」。

 一方で、ボランティアで活動を行う弁護士ネットワークのメンバーであるキヤーンエルスィーによると、上述の活動はイスラーム刑法上定められた投石刑の撤廃に至らなかったばかりか、再び法律の範囲内で同刑の執行が繰り返されることで、被告らが置かれた状況は以前にも増して深刻なものになっているとのことである。キヤーンエルスィーは、「投石刑撤廃に向けた最大限の努力にも関わらず、司法当局者らは数日前に国会の司法委員会で総則が承認された新法案の中で、再び投石刑の内容を盛り込んでいる」と話した。

 キヤーンエルスィーは続けて、自らの弁護依頼人であるコブラーが置かれている状況に関して指摘しつつ、「私の弁護依頼人は懲役期間が終了して3年が経つが、依然として刑務所に拘禁されている。これまでに3度恩赦を要求したが、3度とも恩赦審査委員会の委員らにより却下されている。コブラーは危険な状況にあるため、公式に司法権長による恩赦を求める」と語った。

 同弁護士は昨日、司法権長の見解を得るため、司法権長に書簡を送ったことを明らかにした。同弁護士は本件の趣旨を簡潔に指摘した上で、「サナンダジュ出身、学歴高卒。43歳のコブラーは、12年間彼女に売春婦として働かせた夫の殺害を幇助した罪で、8年間収監された。刑期を終えて3年が経過した今、コブラーの子供らが父親の母親に対する暴力及び売春の強要を告白しているにも関わらず、恩赦審査委員会の委員らは彼女の恩赦の要求に応じようとしていない」と語った。
〔訳注:投石刑は姦通罪を犯した男女に対するものであり、それゆえ「コブラー」の8年間の禁固刑は夫殺害の幇助に対するもので、投石刑は彼女が「売春」をしたことに対するものであると考えられる〕

(後略)

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(翻訳者:柴田愛子)
(記事ID:14365)