キャラジ婦女連続殺人犯の共犯者、逮捕
2008年07月17日付 Jam-e Jam 紙


【事件部】これまでにキャラジ周辺地区で発生した8件の婦女殺害を自供している連続殺人犯をめぐる捜査が続く中、この容疑者の妻もまた第二の容疑者として逮捕され、夫が犯していた罪を知っていたと供述した。

 ジャーメ・ジャムの伝えたところでは、キャラジの複数の地区で数件の殺人事件が発生し、一連の殺人事件の痕跡が特定された結果、犯人逮捕に至った。これに続き、キャラジ刑事検察の予審判事は先週水曜日(7月9日)に行われた最新の捜査で、これまで夫の殺人に全く関与してないとされていた殺人犯の妻に逮捕状を出した。

(中略)

連続殺人犯が、自分の妻を共犯と供述

 連続婦女殺人犯のオミードは、ホセイニー・ラーズリーギー予審判事に対する最新の供述で、次のように述べた。
私はガズヴィーンに住んでいたが、17歳のときにひったくりや盗みを始めた。2年前に適当な仕事を探しに、北部のある街に行ったが、そこである結婚式の会場で(妻となる)マリヤムと知り合い、1年半前から共同生活を始めた。

私たちは、暮らし向きをよくするためキャラジに来た。私は、ローンで買った車で白タクを営んでいた。ある日、一人の女がキャラジのある地区まで送ってほしいと私の車に乗ってきた。道をよく知らず、街の外に迷い出たために、女は私に対して怒り始め、けんかになった。その後、乗客の女が私を誘拐の容疑で訴え、私は逮捕された。数ヶ月後、彼女が和解に応じ、罰金を払って、私は釈放された。

容疑者の最新の自供

 殺人の容疑者は続けて、「そのときから、私は女性を憎むようになり、復讐を決意した」と語った。

(中略)

 連続殺人犯はまた次のように続けた。
86年末(西暦2008年3月中旬頃)に犯した2つの殺人ついて、妻のマリヤムは何も知らなかった。3番目の殺人のあと、金を売りにいったときに、マリヤムは私の行動を不審に感じた。私は、この金は盗品のバイヤーから買ったと嘘をついたが、マリヤムは信じなかった。結局、私は3件の殺人を妻に打ち明けた。妻は驚いたが、私への愛ゆえに、誰にも話さなかった。

数週後、私は殺人に手を貸すようマリヤムに頼んだ。妻は最初、承諾しなかったが、私との生活を続けるため、頼みを受け入れた。私は妻にこう言っていた。「私が選ぶ若い女たちは品行に問題があるから、たとえ殺されたとしても、家族が彼女たちを探すことはないだろう」。

 殺人の容疑者は続けて、「こういうわけで、標的となる女性を見つけると、私は妻を事件に巻き込むようになった。妻は親戚や友人の家に行き、事件の夜はそこで過ごしていた。私は標的に暴行を加え、殺害した。翌日、マリヤムが家に帰ると一緒に犯罪の証拠を消し、金や盗品を隠した。そして数日後に、妻が金をキャラジの様々な貴金属店に持ち込み、結婚したばかりで経済的に苦しいから、あるいは夫の病気の治療代にするから金を売らざるをえないなどといって、それらの金を売った」と語った。

(中略)

妻が殺人に沈黙していたのは、夫への愛が原因

 連続婦女殺人犯の衝撃的な供述を受け、妻(マリヤム)に対する司法による取り調べが始まった。妻は、「夫のことを愛していたので、犯罪を幇助しました。夫は3件の殺人を犯したあと、事件のことを私に話しましたが、あとの祭りでした。私は、夫と別れられませんでした。こうして愛ゆえに夫が望むことを何でもしてしまいました。事件の夜は家から出て、そのあとは二人で手分けして金を売っていました。盗品のいくつかは、様々な機会に家族や親戚にあげていました。夫への愛ゆえ、夫による8件の犯罪に沈黙せざるをえませんでした」と自供した。

 この容疑者夫婦の供述を受け、オミードは8件の殺人の罪で、マリヤムは6件の殺人幇助、盗品売却、証拠隠蔽の罪で仮拘束された。ホセイニー・ラーズリーギー予審判事は、連続殺人犯を司法による精神鑑定に回し、結果がわかり次第、容疑者を現場検証に立ち会わせるよう命じた。

 この報道によると、司法・警察による取り調べが続く中、盗品の発見・押収が行われ、盗まれた金を買い取った3軒の貴金属店店主も逮捕された。別の盗品買い取り業者の逮捕へ向けた捜査が続けられている。

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( 翻訳者:米沢佳奈 )
( 記事ID:14396 )