詐欺占い師に注意!:倍になると言いくるめて金を盗み取っていた詐欺団、摘発
2008年08月10日付 Jam-e Jam 紙

【事件部】三州で大がかりな詐欺行為を働き、家々から金(きん)を盗み取っていた大型占い師団のメンバー7人が逮捕された。

 本紙記者によると、以前からファールス州ボヴァーナート県の検察庁には、詐欺占い師団のメンバーがボヴァーナート市の路上を物色しては、開運・長寿・金運などを口実に人々を騙し、占い師たちを信用した世間知らずな人々から金品・宝石類を盗み取っているとの訴えが多く寄せられていた。

特別捜査班、結成

 このような訴えの増加を受け、ボヴァーナート検察はこの事件に関して特別の指示を発令、金を騙し取られた人々をめぐる事件の捜査が開始された。

 捜査官らによる科学的・専門的捜査の開始により、詳細が明らかになった。それによると、占い師らはある組織のメンバーで、市内各地を物色しては、人々を騙して家に押し入り、同居している家族に関係する情報を言い当てることで家人の信頼を得た上で、特別な祈りを唱えれば短時間のうちに金は倍になると言いくるめて、家にある金を渡すよう要求したという。

 その後、詐欺占い師の暗示にかかった住民たちは金を占い師らに渡し、占い師たちはそれを布に包み、家主に水を頼んだ隙にニセの金とすり替えた上で、〔ニセの〕金の入った布を結わえて、「40日間これを開いてはいけない。もしこれを守らなければ、全財産を失うだけでなく、災難が身に降りかかるだろう」と念押ししたという。

40日後

 40日後、金が倍になったのを期待して家主が包みを開けてみると、そこには占い師によってすり返られたニセの金があるだけだった‥‥。

 以上のような情報を収集し、さらに占い師たちの似顔絵を作成した結果、ついに警察は本件との関連で入手した手がかりをもとに、女3名、男4名からなる占い師組織のメンバー計7名を逮捕することに成功した。

 この容疑者たちは逮捕された当初、詐欺行為を否定していたが、金を騙し取られた被害者たちによって容疑者らの顔が確認された結果、金・宝石類の窃盗を自白した。

3州にわたる窃盗

 この報道によると、占い師団のメンバーらに対する捜査と追及が続く中、詐欺占い師たちはボヴァーナート県だけでなく、ファールス州、フーゼスターン州、ホルモズガーン州でも同様の手口で人々から金品を詐取していたことが明らかになった。

〔中略〕

 関係者は、この事件に関して本紙に以下のように語っている。「占い師やその類の連中を信用してはいけないという司法や警察の警告に注意を払わないことが、残念ながら、警察に駆け込んでくる人々にとって極めて重大な問題が発生する原因となっている。占い師たちを頼った結果、自分たちの望みが叶わなかっただけでなく、より多くの問題を抱え込んでしまったというケースも複数存在する。また、この種の連中に言われるがままに家出したという娘たちも多い。占い師たちやその詐欺の手口に関する記事が、毎日のように新聞で報道されているほどだ」。

〔後略〕

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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:14499 )