電力相「水・電力の供給にとって困難な状況に直面する可能性も」
2008年10月08日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】電力相は「気象庁の予報によると、水や電力の供給の点で今後厳しい時期を迎えるだろう」と語った。

 イラン国営通信の報道によると、セイエド・パルヴィーズ・ファッターフ電力相は昨日、テヘランで開かれた「第二回上下水道国民シンポジウム」の開会式で、イランは今夏の厳しい渇水を乗り越えたとした上で、「政府は今年の夏、給水制限を実施することなく国民に水を供給するべく、全力を尽くした。しかしそれにもかかわらず、困難な状況はいまだ続いている」と語った。

 同相は、今年の秋は夏よりも厳しい状況になるだろうとの見方を示し、「現在、井戸の水位が低くなっており、全国の一部のダムでは水位がゼロになってしまったものもある。このような状況から、正確かつ真剣に、またこれまで以上の危機感をもって、計画の策定にあたる必要がある」と述べた。

 ファッターフ電力相は、責任者らの強い決意を考えれば、今後迎えることになるであろう厳しい状況を乗り切ることも十分可能だとした上で、「今夏の経験がこのことを証明している」と語った。

 同相は国民に対して、「水道事業で働く国民の下僕たちはこれまで通り、国が必要とする〔水の〕供給に真剣に取り組んでいくだろう。国民はこのことに、何ら不安を抱く必要はない」と請け合った。

 同相はまた、来年も水・電力不足の不安は続くことが予想されるが、しかし一部の不足は責任者らの真剣な努力によって、また別の一部は需要のコントロールや賢い水源の利用、そしてもちろん国民の協力によって、埋め合わせることが可能だと語った。

 電力相は国民の節水協力に謝意を表し、国民の満足こそ電力省の〔仕事の〕源泉だとした上で、「国の水道事業は、最高の水を国民に提供するために努力する義務がある。なぜなら、国民の健康と喜びは〔安全な〕水〔の供給〕にかかっているからだ」と付言した。

 ファッターフ電力相はまた、上下水道事業の責任者たちに対し、プロジェクトの実施には質の維持に留意するよう促し、「この分野でのプロジェクトの実施には、優先順位というものが重要だ。適切な質を欠いた不完全なプロジェクトを実施することは、控えるべきだ」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:14873 )