テヘランの大気汚染、流産の原因に
2008年10月07日付 E'temad-e Melli 紙

環境問題に携わるテヘラン市の高官らは、昨日一堂に会し、テヘランの環境が抱える危機的な状況に関して記者らに説明した。このような会見が開かれるのは初めてで、数々の新しい問題が提起された。

 記者らがそこで耳にしたのは、我が国の軽油の品質は劣悪で、諸外国の軽油の10倍もの硫黄が含まれているということだった。さらにテヘランの大気汚染が原因で、流産の確率が他の都市よりも40%高いという。自動車技術検査中央本部の代表責任者はこれを厳しく批判をするとともに、二ヶ月以内に自動車の品質に関する調査結果を公表すると約束した。

 テヘランの環境問題をめぐる制度はいまだに不十分で、状況は日に日に悪化しているように思われる。テヘランの都市問題を解決するためには、その他の多くの悩みの種と同様、様々な関係当局による一致した協力が必要であるが、これまでのところ、このことで大きな進展はなかったというのが現状だ。

 このような状況で、環境問題に携わっているテヘラン市の高官らは、昨日会見を開き、記者らを前に、大気の汚染状況や環境の劣悪化に関して、これまで関係者らから明かされてこなかった諸問題に言及した。

 テヘラン市長環境問題担当顧問のモハンマド・ハーディー・ヘイダルザーデ氏は、大気汚染の危険性をこれまで以上にはっきり示そうと、発言の中で、ある大学の研究に触れながら以下のように述べた。「この研究によると、テヘランのように環境が汚染された都市、特に大気が著しく汚染されている地域では、他の都市に比べて、女性が流産する可能性が約40%高いという。意図的な流産、すなわち中絶は殺人であることを考えれば、大気汚染悪化の責任者は殺人という罪を犯した犯罪者ということになる」。

〔後略〕

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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:14883 )