10人の死刑囚、昨日処刑される:議論を巻き起こした女性死刑囚にもキサース刑が執行
2008年11月27日付 E'temad-e Melli 紙

昨日、テヘランのエヴィーン刑務所で10名の死刑囚に対する刑の執行が行われた。この中には、女性一名も含まれている。

 処刑された女性死刑囚の名は、ファーテメ・パジューフ。彼女は一時婚で結婚した夫ジャアファルを1381年〔西暦2002/3年〕に殺害した罪に問われていた。この女は、テヘラン南部の川でバラバラに切断された夫の遺体が発見されたことがきっかけとなって逮捕された。

 パジューフ死刑囚は次のように供述している。「最初の夫と別れた後、ジャアファルと一時婚によって結婚しました。その後私と暮らしていた二人の娘を彼の家に連れて行くことになりました」。「上の娘は15歳でしたが、ジャアファルは子供たちにとって良き保護者になってくれると考えていました。ところが一時婚から数ヶ月が経った頃、私はジャアファルが上の娘に邪な視線を向けていることに気付いたのです」。

 彼女はさらに次のように述べている。「夜半過ぎのことでした。ジャアファルが部屋にいないことに気が付いた私は、子どもの寝室に行きました。部屋にはいると、そこには部屋の隅でうずくまり、恐怖の表情を浮かべてジャアファルを見ている娘の顔がありました。一時婚で結婚した夫は、私の娘に乱暴しようとしていたのです。私はナイフで夫を殺害し、仕方なく遺体を風呂場で切り刻みました」。

 テヘラン州刑事裁判所第1601法廷の裁判官(当時)は女を有罪と認め、死罪に値するとの判断を下した。キサース刑〔同害報復刑〕が下ると、本件は最高裁判所に送られ、様々な意見が飛び交った。しかし、多くの議論を巻き起こしたファーテメ・パジューフへのキサース刑は、昨日ついに執行の時を迎えた。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:15224 )