ロシア製ミサイル防衛システムS-300、イランへの納入始まる
2008年12月22日付 E'temad-e Melli 紙

【IRNA】国会の国家安全保障・外交委員会副委員長は、ロシア製ミサイル・システムS-300のイランへの引き渡しが始まったことを認めた上で、「このシステムは、イラン・イスラーム共和国の国境地帯ならびに本土の防衛を強化するために活用される」と強調した。

 エスマーイール・コウサリー副委員長は、「この件に関して、何年にもわたってロシア側と交渉を行ってきた。その結果、ついに満足の行く合意を得ることができた。この合意は現在実行中である」と語り、「このミサイル・システムは、イラン国境地帯ならびに本土の防衛を強化する目的で運用される予定だ」と強調した。

 同ミサイル・システムがロシアからイランに引き渡されることに対して、イスラエルから否定的な反応が出ていることに関して質問を受けたコウサリー副委員長は、次のように答えた。「イスラエルはいつも、あらゆることでイスラーム共和国の邪魔をすることばかり考えている。しかし国家というものは、自らの独立した意志に基づいて、どの国とどの分野で関係をもつべきかの決定を下すものだ」。

 コウサリー副委員長はその上で、「S-300ミサイル・システムの納入は、ここ数年イランとロシアが良好な関係を保つ中で、合意されたことである。イスラエルには、この良好な関係の邪魔をすることなどできない」と述べ、さらに「その他の分野でも、われわれは友好国と関係を築いていくつもりだ」と強調した。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:15401 )