チャーバハール湾のサンゴ礁、絶滅の危機
2008年12月06日付 E'temad-e Melli紙


 [ペルシア湾東端、パキスタンとの国境近くに位置する]チャーバハール湾の南東部、港湾船舶局の燃料貯蔵庫、および、シャヒード・ベヘシュティー埠頭の近隣には、5ヘクタール以上にも及ぶサンゴ礁に覆われた地域が存在する。

(筆者の確認によると)この場所は北緯25.1752度、東経60.3666に位置する。このサンゴ礁は、西暦2000-2001年に確認され、調査が続けられてきた。

 西暦2002-2003年、上記の二つの地域[沿岸の港湾施設とサンゴ礁]との間に防波堤が建設されると、一時的に珊瑚にとってよりよい生態環境が生じた。しかし、西暦2004年に、浚渫作業と新たな防波堤建設が行われたことにより、この地域のサンゴ礁に非常に深刻な事態がもたらされたのである。

 筆者の潜水調査、および、情報の確認と分析を重ねた結果、以下のようなことが明らかになった。

 浚渫作業の結果、大量の泥がサンゴ礁に堆積した。さらに、防波堤建設に伴って海水の流れが緩やかになっていたため、それらの堆積物はサンゴ礁の岩礁部分から5cmを超える高さまでを覆ってしまった。

 この後、サンゴはその過敏な箇所(岩礁[石灰層]への接合部)において自身の褐虫藻(サンゴと共生する植物ブランクトン)を失った。そのうえ、波止場の土台建設のために用いられた60トンの電気ハンマーの衝撃からくる激しい振動によって、サンゴ[の群生]が根元から切り離されてしまったのである(筆者の確認による)。

 同海域に数回にわたり潜水し、直接調査を行ったところ、残念なことに60%以上のサンゴにこのような被害が見られた。

〔中略〕

 現地で繰り返し調査を行った結果、以下の点が明らかになった。

 シャヒード・キャラーンタリー埠頭建設のための浚渫作業と、シャヒード・ベヘシュティー埠頭の基礎工事と同時期に、サンゴの群生の根元部分のちぎれと白化現象が多く見られるようになった。それは、わずか一ヶ月間のうちに、ひとつひとつの独立した群生という形で見られたサンゴの大部分が岩礁部から切り離されてしまったほどである。

以上の被害には、二つの原因が関与している。
1-泥がサンゴの表面と根元部分(石灰層との接合部)に堆積したこと:浚渫作業によって、[海底の]泥がサンゴの群生の上部と根元部分に堆積してしまった。とくに、防波堤の建設に起因する海水の流れや波の減少により、サンゴの生育地域に大量の沈殿物が集まってしまったのである。

2-沈殿物にサンゴの根元部分が覆われたことは、サンゴ[の体内に]共生する褐虫藻が消滅する原因となり、結果として、特に根元部分でサンゴが白化するという事態を引き起こす。褐虫藻を失ったサンゴは、環境的ストレスと病害に対して、著しく過敏な状態となり、徐々に死滅してしまったのである。

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(翻訳者:五味竜彦)
(記事ID:15405)