テヘランで反シオニスト大抗議集会開かれる
2008年12月30日付 E'temad-e Melli 紙

パレスチナの被抑圧民に対するシンパシーと、ガザ地区で起きた犯罪行為に対する憤りを表明するための大抗議集会が、テヘラン市民らによって開かれた。

 この大抗議集会に参加した市民らは口々に、「アメリカに死を」、「イスラエルに死を」、「パレスチナよ、パレスチナよ、われわれはお前を支援する」、「パレスチナに神のご加護を」、「ムスリムの沈黙はクルアーンへの裏切り」、「神は偉大なり」、「喪は喪なり、今日は服喪の日なり、いまハーメネイーこそが喪主なり」、「パレスチナに神の祝福を」、「アラブの反動主義者たちに死を」、「気高き指導者よ、われわれは用意ができているぞ」などのシュプレヒコールをあげた。

 中には、イラク人記者の〔勇気ある〕行動を讃えて、片方の靴を手にもって抗議集会に参加した人々もいた。

 集会参加者らは、イランやパレスチナ、レバノン・ヒズブッラーの旗や、ムハッラム月〔イスラーム太陰暦1月、今年は2008年12月29日に始まった〕の始まりを示す旗を手に持ち、「アメリカに死を」「イスラエルに死を」「〔アラビア語で〕ムスリムたちよ、団結せよ」などと叫びながら、アメリカ〔の支援〕とアラブ諸国の指導者らの黙認とともに起きたシオニスト体制によるガザでの惨劇に対して、憤りの念を表明した。

 またこの集会では、「イラン国民は真対偽の闘争の最前線に参加する用意はできている」といった内容が書かれたプラカードが掲げられ、中には次のような内容のものもあった。「抗議集会やデモもいいが、行動によって状況はより改善される。イスラーム共和国の責任者には、ミサイルでイスラエルを標的とするよう求める」。

 この集会には、閣僚を代表してモハンマド・ホセイン・サッファール=ハランディー文化イスラーム指導相、ならびにモハンマド・ハサン・アブートラービー=ファルド国会第一副議長が演説を行った。また、メフディー・キャッルービー国民信頼党党首やマヌーチェフル・モッタキー外相、ナッジャール国防相、ザーヘディー科学技術相、ファーテメ・ヴァーエズ=ジャヴァーディー副大統領、革命防衛隊公報宣伝局責任者のラマザーン・シャリーフ司令官、テヘラン革命防衛隊「使徒ムハンマド」隊のエラーギー司令官、その他国会議員らも、テヘラン市民による今回の反シオニスト大抗議集会に参加した。

 サッファール=ハランディー文化イスラーム指導相は演説の中で、次のように述べた。「イスラームを守るジハード戦士たちを支援してはいけないのだろうか。彼らを孤立無援の状態に置かねばならないということなのだろうか。今日、パレスチナ人民を守れというわれわれのスローガンは、ガザの男たちによって実行に移されている。その一方で、アラブ・イスラーム諸国の指導者たちは、異教の首領どもとワイン・グラスを傾け、酒に酔ってはガハガハと大笑いをあげている。シオニスト体制に攻撃の許可を与えた者どもは、アラブ人の仮面を被り、その上にイスラームの仮面を被っている」。

〔中略〕

 また、ハサン・アブートラービー=ファルド国会第一副議長は「今回のガザでの惨劇がイマーム・ホセイン殉教日のあるムハッラム月と重なったことは、占領地において剣に対して血が再び勝利するであろうことを予言するものである」と述べた。

 他方、駐テヘラン・ハマース文化担当副代表のアブー・サルール氏は、イランは占領地において否定的な役割を演じているとのエジプト外相の発言を厳しく批判して、「ガザへの粉ミルクの輸出許可を与えようとしないあなた方か、それとも指導者らが占領者たちの犯罪行為を厳しく非難しているイランか、どちらが否定的な役割を演じているのだろうか」と問いかけた。

 その上でサルール氏は、「エジプトやヨルダン、サウジアラビア、その他の諸国はイランのスタンスを見倣うべきだ。もしイランの最高指導者アーヤトッラー・ハーメネイーのように、ガザ住民への支持を表明し、有効な行動を取ることができないのであれば、少なくとも何も言わずに黙っているべきだ。その一方で、これらの国々の国民は、自国の行動に心を痛めている」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:15489 )