ラフサンジャーニー議長「ガザはイスラーム世界からの政治や武器の支援を必要としている」
2009年01月03日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】国際社会やイスラーム諸国の大半が沈黙する中、殉教者420名、負傷者218名を出しているガザでのシオニスト体制による犯罪から7日が経った昨日、テヘラン市民各層は金曜礼拝を捧げた後デモ行進を行った。

 ファールス通信の報道によると、大学生、神学生、医師連盟、技術者、スポーツ選手、教師、大学教授、軍関係者、イラン・イラク戦争時の傷痍軍人、及び殉教者の家族といった市民各層が参加したこのデモ行進で、デモ参加者らはガザでのシオニスト体制による犯罪行為に対してシュプレヒコールを上げて、嫌悪感をあらわにした。

 テヘランでのデモと同時に、国中の礼拝者たちも反シオニスト・デモ行進を行い、「この犯罪的な体制が滅び、パレスチナのイスラーム抵抗運動(ハマース)による完全なる解放と勝利が世界のメディアのトップニュースとなる日は遠くない」との声明を出した。

 この声明は、信じがたいことに国際的な人権団体やアラブ諸国の反動的・妥協的な為政者の一部は致命的なほど沈黙しているとした上で、さらに「パレスチナの被抑圧者たちとガザ人民を守ることを軸として、世界の人民による連帯が形作られつつあり、遅かれ早かれ、彼らの怒りと憎しみの炎が犯罪的な抑圧体制とそれを支持する西洋やアラブの者たちを飲み込むだろう」と付け加えている。

ラフサンジャーニー議長、パレスチナ人民への支援を強調

 メフル通信の報道によると、ハーシェミー・ラフサンジャーニー公益判別評議会議長は昨日、テヘラン金曜礼拝の説話で、パレスチナとの地上戦に突入すればイスラエルの敗北は確実であると強調した上で、イスラーム共同体によるパレスチナ人への金銭や文化、そして武器の面での支援を呼びかけた。

 同議長は、ガザで現在驚くべき事態が起こっていると述べ、シオニストたちの残忍さはイマーム・ホセインの敵どもの残忍さに劣らないとしたうえで、「彼らはガザに存在するもの〔すべて〕に深い憎しみを抱いている」と付け加えた。〔※訳注:「イマーム・ホセインの敵ども」とはウマイヤ朝のカリフ・ヤズィードの軍隊を指し、預言者ムハンマドの孫で第3代イマームのホセインを、その一族郎党共々カルバラーの地で虐殺したとされる。シーア派にとってヤズィードは悪の権化と捉えられている〕

〔中略〕

モッタキー外相「ガザへの地上侵攻はイスラエルにとって最大の過ち」

 ファールス通信の報道によると、マヌーチェフル・モッタキー外相は昨日、テヘラン金曜礼拝の説話に入る前の演説で、イスラエルがレバノンのヒズブッラーに屈辱的な敗北を喫したことに言及し、シオニスト体制に対して「ガザに対する地上侵攻は最大の過ちになろう」と警告した。

 同外相は、このような行動に出れば、もはや彼らには何も残らなくなるということを知るべきだと強調し、革命最高指導者のメッセージこそ問題を解決に導く打開策であり、それは地域の諸国民と抵抗運動の中心部分から出たの願望を表現するものだと述べた。

 モッタキー外相はまた、アラブ諸国の〔現在の〕沈黙や、ヒズブッラーやイラン・イラク戦争に対する彼らの過去の誤った行動に言及し、イスラーム諸国会議機構の対応を批判した。

〔中略〕

犯罪的シオニスト体制に対するイランの殉教志願学生の抗議運動、続く

 メフル通信の報道によると、マシュハド、スィースターン・バルーチェスターン、エスファハーン、ガズヴィーン、ゴム、カーシャーン、テヘランといった国内各地の大学の学生4000人以上が大規模な集会を開催し、《スパイの巣》〔=アメリカ大使館〕からテヘラン大学に向かって行進した後、ヨルダン大使館及びイギリス大使館前に集まり、ガザ住民へのシオニスト体制の政策にこれらの国々が同調していることを非難、嫌悪感をあらわにした。

 シーラーズ、アーバーダーン、アフヴァーズの大学生たちもアーバーダーン精油所前に集まり、アラブ・イスラーム諸国に向け、イスラエルに対して石油の禁輸措置をとるよう求めた。

 在テヘラン・エジプト利益代表部前での学生たちの抗議集会も、依然として続けられる予定だ。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:15510 )