ハーメネイー最高指導者、イラク首相と会談:「アメリカは極めて不誠実で約束を守らない国」
2009年01月05日付 E'temad-e Melli 紙


【ISNA】ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は日曜日午前、イラク首相との会談の中で、「国内の全ての民族・宗教集団との関係を拡大させること、人民を深く信頼すること、そして近隣諸国との関係を拡大させ強固なものにすること、この三つがイラクの力と存続を保証する真の要素であり、イラク政府が自らの目標を成し遂げるためには、これらの要素に依拠しなければならない〔‥‥〕」と強調した。

〔中略〕

 アーヤトッラー・ハーメネイーはイラク国内に駐留する米英軍の存在が、テロリズムや国内対立をはじめとするさまざまな問題の根本的な原因であるし、「アメリカがイラクに駐留している限り、イラク国民は《おいしい水を飲む》ことはできない」と続けた。

 イスラーム革命最高指導者は、アメリカは自らの影響力を浸透させ、支配を強固なものとし、各国の資源を略奪しようと謀略を企てていると指摘し、アメリカとイラクが交わした協定について一部懸念が存在すると述べた上で、さらに次のように語った。「アメリカは極めて不誠実で、約束を守ろうとしない国だ。実際、〔中東〕地域にいる緊密な同盟国との間ですら真の友好関係を築こうとしていない。それゆえ、彼らの約束など何一つ信用できるものはなく、また信用してはいけないのである」。

 ハーメネイー師は慎重かつ注意深く抵抗を続けることこそが、アメリカとイギリスの複雑な策略・謀略に対抗しうる唯一の方法であるとし、「イラク政府は敵の脅迫に対して、イラク国民の立場や利益を犠牲にするつもりなどないということを、国民に証明しなければならない」と述べた。

 イスラーム革命最高指導者はさらに、地域に長期間にわたって自らのプレゼンスを維持し、支配権を確立するための安定した基地を設置することこそ、アメリカの真の目的の一つであると喝破した。

〔後略〕

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:15533 )