オバマ大統領、中東顧問にイラン人を起用
2009年01月19日付 Jam-e Jam 紙

バラク・オバマ米新大統領は、米国外交問題評議会のイラン系委員であるセイィェド・ヴァリー・レザー・ナスル氏を中東問題の顧問として任命した。

 アレフ通信によると、セイィェド・ヴァリー・レザー・ナスル氏はイラン暦1339年(西暦1960年)のテヘラン生まれで、セイィェド・ホセイン・ナスル氏の息子である。レザー・ナスル氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)で国際関係の博士号を取得、アメリカ各地の大学で教鞭を執っている。

 セイィェド・ヴァリー・レザー・ナスル氏は民主党と近い関係にあり、ヒラリー・クリントン上院議員の顧問やデニス・ラス氏(中東問題で活躍する米外交官)の協力者を務めた経歴を有し、また米国外交問題評議会(CFR)のメンバーでもある。

 ヴァリー・レザー・ナスル氏はシーア派に関する数々の著書や論文、なかでも"The Shia Revival"の著書で、欧米では名の知れた人物である。



訳注:セイィェド・ホセイン・ナスルは、世界的に有名なイスラーム哲学・神秘主義の研究者で、数々の著書がある。現在ジョージ・ワシントン大学教授。なお、ラーミーン・ジャハーンベグルーはホセイン・ナスルの従兄弟にあたる。

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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:15626 )