アーヤトッラー・ヤズディー「アフマディーネジャードを《通過》しなければならない理由は見当たらない」
2009年01月20日付 E'temad-e Melli 紙

ゴム神学校講師協会会長のモハンマド・ヤズディー師は月曜日朝、記者会見に臨み、自身の考えを明らかにした。会見の冒頭、政治や選挙がらみの質問に関しては、アーヤトッラー・ヤズディーは別の適当な機会に記者らの質問に答えることもあるかもしれないが、今回の記者会見ではガザ問題に関連した質問だけを行うよう、司会役を務めた人物から記者らに対して要請があった。しかしヤズディー講師協会会長は、結果的に政治がらみの質問に対しても快く応じた。

 アフマディーネジャード政権と宗教指導者との関係について質問を受けたヤズディー師は、次のように答えた。「喜ばしいことに、政権と宗教指導者の関係は極めて良好かつ友好的だ。私はイラン・イスラーム共和国体制の歴史の中でも、アフマディーネジャード政権ほど宗教指導者や宗教界、講師協会、宗教指導者センター、モスク、神学校高等評議会、その他の宗教関係の機関と友好的な関係を打ち立てた政権を知らない。もちろん、こう言ったからといって、その他の政権が宗教関係者と良好な関係になかったと言っているわけではない。しかし、現政権の宗教関係者との関係は極めて友好的であり、宗教指導者への協力・支援に可能な限り努力している」。

 イラン学生通信の報道によると、「ゴムの宗教指導者は次期大統領選挙でアフマディーネジャード氏を支持するつもりか」との質問に対して、ヤズディー師は「選挙の問題については、別個の議論が必要だが、しかし現状では、私は彼を《通過》しなければならない〔=別の人物に代えなければならない〕理由は見当たらないと考える」と述べた。

 同師はまた、先の発言は個人的な意見に過ぎないとした上で、「講師協会は最近になって選挙に関する議論を始めたばかりで、現在この問題については議論・検討中である。結論が出次第、公表することになるだろう」と述べた。

 ヤズディー師はさらに、「基本的に、講師協会は選挙について(闘う宗教指導者協会と)協調行動を取ることになるだろう」とした。

 「一部のゴムの宗教指導者はマシャーイー副大統領の発言のために、アフマディーネジャード大統領に対して不満を抱いていると言われているが」との指摘に対しては、次のように答えた。「これは別個の問題である。非の打ち所のないような人間はどこにもいない。欠点しかないような人もいない」。

 ゴム神学校講師協会会長兼同高等評議会議長はまた、ガザで起きたことに対する宗教界及び宗教指導者の対応に関して説明した上で、この件に関する記者らの質疑に応じた。同師はシオニスト体制によるガザでの数々の犯罪行為と同住民の抵抗について触れ、次のように指摘した。「この戦争の本質は、不信仰とイスラームの戦争であって、国家と国家の戦争ではない。表面上、二つの国家の戦いに見えるかもしれないが、しかしその本質は不信仰とイスラームの戦いなのだ」。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:15670 )