原理派内からアフマディーネジャード批判が噴出:「イマームと最高指導者の路線を支持する戦線」と大統領の会合の中身が明らかに(その4)
2009年02月23日付 E'temad-e Melli 紙

「原理派内からアフマディーネジャード批判が噴出(その3)」のつづき

〔中略〕

アフマディーネジャード、批判に反論 

 さて、これらの批判に対するマフムード・アフマディーネジャードの答えは、いかなるものだったか?ハサン・ガフーリーファルドはアフマディーネジャードの回答について、次のように述べている。「アフマディーネジャード氏は閣僚の人選について、『あなた方とは反対の意見を持っている。われわれが努力しているのは、イラン全国から閣僚となる人物を選ぶことだ。全国のさまざまな州からだ』と述べた。大統領は、限られたサークルからではなく、極めて広範囲な選択肢から閣僚を選んでいるとの認識を示した」。

 ガフーリーファルドはさらに、次のように明かす。
アフマディーネジャード氏はこの会合で、われわれに対し次のように話した。

『私は閣僚らと誓約書を交わした初めての大統領である。誓約書の第一条には、イマーム〔・ホメイニー〕と最高指導者、そして革命の理念のために働くこと、という項目を明記した。私は内閣にいるすべての友人に対して、この目標のために働くよう要求してきた。政府の目標は、革命の理念を前進させることである。

もし閣僚や高官の誰かが、われわれと歩調を異にし、〔政府の〕目標に向かって動こうとしないようであれば、二度三度彼らと話し合いを行い、行動を改めるよう求めてきた。

しかしそれでも、私の要求に注意を払おうとせず、なかには〔政府の〕目標に向かって働く能力のない友人、やり方を改めようとしない友人もいる。そのような場合には、われわれとしても彼らと別れるほかない。もちろん、彼らとの友情関係は保たれたままだ』。

 ガフーリーファルドはさらに、次のように続ける。「大統領はこの会合の中で、現政権は法治主義をもっとも忠実に守っている政権だと弁明した。『われわれは国会を政権の支援者だと考えており、国会が決めたことは受け入れ、実行しなければならないと考えている』と言明していた」。

 同氏はその上で、次のように明かした。
大統領は会合で、次のように強調していた。『重要なのは、原理主義というタームをより正確かつ明確に定義することである。政府と国会は原理主義的である。しかし国会は、原理主義政府が推薦した閣僚候補6名を信任しなかった』と。

大統領が提起したのは、この〔閣僚の信任に関する〕問題は《原理主義とは何か》という定義をめぐる問題を含んでいるのではないか、ということだった。実際大統領は、閣僚の指名であれ、予算をめぐる議論であれ、その他の問題であれ、原理主義的な政府と国会の関係はいかなるものであるべきかをはっきりとさせることが必要だと力説していた。


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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:15884 )