モッタキー外相:アフガニスタン問題をめぐるイランとアメリカの協力は条件次第
2009年04月28日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】イラン外相はカーブルで、アフガニスタン及びパキスタン両国の外相と三者会談を行った。会談後の記者会見で、アフガニスタン問題をめぐるイラン・アメリカ両政府の協力について問われたモッタキー外相は、「この問題は、アフガニスタン関連で米新政権がいかなるシナリオを描いているかにかかっている」と強調した。

 イラン国営通信の報道によると、マヌーチェフル・モッタキー外相は会見で、「この〔アメリカの〕シナリオがいかなるものか見極める必要がある。イラン政府は、アフガニスタンにおける米前政権の政策に批判的な考えをもっているからだ」と述べた。

 同外相は、「米新政権が様々な分野に関して政策を提示してから、われわれはそれを検討し、その上でわれわれとしての見解を述べることになろう」と指摘、さらに「地域情勢を考慮し、地域問題の解決でどうしたら互いに協力できるのか、地域的な解決策の活用を強調しつつ、すべての可能性を探るつもりだ」と付け加えた。

 同外相はまた、「アフガニスタン問題に関しては、国連や様々な国々でつねに問題解決へ向けた枠組みが提案されており、現に複数の措置が実施されているところだ」とも述べた。

 イラン外相はカーブルで行われた内外の記者らとの会見で、イラン・アフガニスタン・パキスタンの三カ国による初の三者会合について、三カ国大統領が共同の意志を示すための出発点との見方を示し、「この会合では、地域情勢、現状の再点検、地域の人々が直面している諸問題の解決を支援するための合同協力〔計画〕の取りまとめなどについて話し合われた」と語った。

 モッタキー外相はその上で、「三カ国の大統領の主張によって、今回の会合では地域的な協力や、地域が直面している現状の打破へ向けた様々なアイディアが提示された。人々が求める安全で豊かで平穏な生活との関連で、新たな明るい地平〔が現れつつあること〕についても、注目された」と続けた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16336 )